- 2019.10.29
- KNOW-HOW
3 メイクを始める前の肌づくり
スキンケアの重要性
メイクできれいな顔をつくるために必要なことはなんだと思いますか?
それは土台となる肌です。このあと肌づくりについての具体的な解説をしていきますが、メイクを乗せる大元の肌づくりをしっかりしておかないと、いくら上手なメイクのテクニックを身につけたとしても、あまり意味がありません。
身体や顔が凝り固まって血行やリンパの流れが滞ると、それはメイクにも影響します。一生懸命チークを塗っても発色が悪く、健康的で活き活きとした印象をつくることは難しくなります。体調の変化や季節の変わり目で肌も変化しているのに、その変化に合わせた丁寧なスキンケアをしなければメイクのノリのいい肌を保つことはできません。
調子が悪くなってるからといって、1日や2日ですぐに元に戻ったり、悩みが解消しないのが肌。
ついつい手を抜いて、メイクやファッションの方ばかりに気を取られがちですが、日々の地道な努力なくして美肌は手に入りません。逆にいえば、毎日の小さな努力を積み重ねることで、美しく健康な肌へと導いてくれます。
まずは2年後に美しい素肌でいられることを目指して、スキンケアに取り組んでみましょう。それはメイクが映えるだけでなく、10 年後、20 年後もエイジレスな肌を維持することにつながるのです。
美肌とゴールデンタイムの関係
「肌は夜つくられる」という言葉を聞いたことはあると思います。午後10 時から午前2時の間は「ゴールデンタイム」といわれ、良質な深い眠りを得るための「メラトニン」と、肌の修復に欠かせない「成長ホルモン」の2つのホルモンの分泌がピークになる時間帯とされています。
このメラトニンが分泌されることで、脈拍・体温・血圧などが低下して自然と眠りに入っていくことができるのです。また、成長ホルモンは新陳代謝を活発にして細胞の修復を促す働きがあり、肌の再生機能を高めてくれます。
ゴールデンタイムに睡眠していると、これらのホルモンが分泌され、さらに美肌づくりに欠かせない物質であるケラチンやコラーゲンといった成分が生成されて、日中に受けた肌ストレスを回復してくれるのです。
とはいえ、いくら肌に良くても、日々忙しく働いているみなさんは、毎日この時間帯に睡眠を取るというのは現実的に難しいのではないかと思います。ただ、もし午後10 時までに寝ることができなくても、その時間帯に肌の汚れを落として休めてあげるというだけでも効果は違います。「ゴールデンタイムを意識したスキンケアをすること」が、健康的な美肌づくりに大切といえるでしょう。
自分のお肌の状態を確認しましょう
美しい肌には5つの条件があります。これらの条件が揃っていれば、見た目に健やかなだけでなく、肌本来の機能をきちんと果たしていることを意味します。逆に、どれか条件が欠けたまま放っておくと、肌の機能が低下してトラブルの原因になってしまうのです。
ですから、自分の肌の状態を常にチェックする習慣を身につけ、その時々に的確なケアをしていく、その積み重ねが美しい肌づくりにつながり、年齢を重ねても若々しくいられる秘訣なのです。
美しい肌を見極める5つの条件は、「う・な・は・だ・け」といわれています。
ここでは、この「う・な・は・だ・け」をキープするための方法を紹介していきます。
肌のケアは表面だけでなく、肌の内部も整えてあげることを忘れてはいけません。内部にはコラーゲンやエラスチンなどの線維、ヒアルロン酸などの成分があり、これらの減少が肌にマイナスの影響を与えています。適切なスキンケアを行うことでこれらの減少を遅らせ、老化を防ぐことにつながるのです。