- 2020.04.14
- KNOW-HOW
23 形次第でイメージを操る 眉メイク
自分の顔のバランスに合わせた眉をつくる
80年代は太眉、90年代は細眉、00年代はナチュラルにと、時代を象徴するほど顔の印象を変えるのが眉。つまり、最も個性を表現しやすいパーツなのです。
しかし、いっぽうで骨格や筋肉に影響されやすいという特徴も持っています。
本来、骨格は完全に左右対称ではなく、左右の眉の高さや位置がずれていたりするもの。そのため、自分の骨格にあった眉を描くというのは難しいのが現実です。
まずは、自分の眉を理解することから始めましょう。
眉の特徴がわかったら、理想の形を目指して整えていきます。毛並みそのものがボサボサではきれいに仕上がりません。
自然な眉がいいからと単に生やしっ放しにしていては、女性らしさや清潔感に欠けてしまいます。週に1~2回はお手入れをし、眉の形を整えましょう。
それから自分の顔立ちに合わせた描き方の基本をマスターすれば、流行りに沿ったアレンジも簡単です。
基本の形を知る
眉メイクを始める前に、まずは理想の眉を確認しましょう。
基本は眉頭から眉山までは上がり、そこから眉尻に向かって下がる「へ」の字形。
眉頭は小鼻のつけ根の延長線上で、眉尻は小鼻の横と目尻をつなぐ延長線上が目安です。
眉頭より眉尻が下がってしまうと老けて見えるので注意してください。また、眉山は黒目の外側から目尻の間につくるようにしましょう。
眉の形と印象の違い
眉は流行りによって形が左右されやすいパーツですが、ストレート眉、角眉、アーチ眉の3つの代表的な形を知っておけば、応用も簡単です。
一番自然な印象なのがストレート眉で、顔をやわらかい印象にみせてくれます。角眉は知的でアクティブな印象。キリッと見せたいなら角眉がいいでしょう。エレガントで優しい印象のアーチ眉は、眉尻をやや長めにするとバランスがとれます。
まず、アイブロウペンシルでガイドラインを描いてみて、自分に似合う形を見つけましょう。
眉の整え方
※理想の眉にするには眉頭・眉山・眉尻の位置を確認することです。
眉の描き方
眉を描くときは、自分の眉頭の上下と眉山の上下を結んだ台形がガイドラインとなります。この台形の中をアイブロウパウダーで埋めましょう。
こうして眉頭から眉山までの流れをつくってしまえば、あとは好みの形に合わせて眉尻を描き足すだけ。
ストレート眉は眉山からなだらかな直線を、角眉なら眉山から少し角度をつけましょう。アーチ眉は眉山からゆるやかなカーブをつくります。
眉の長さも印象を決める大事な要素です。長めにすると大人っぽく、短めにすると若々しくなるので、年齢を重ねてきたら眉をやや短くするのがおすすめです。
また、顔の横幅が狭い人は、眉尻を長くすると顔の狭さを強調するので気をつけましょう。いずれにしても眉尻は眉頭の位置より下がらないように注意してください。
眉尻が描きにくい、下がりやすいなどという人は、描きたい眉尻が正面になるように顔を斜めに傾けると眉全体が見えるようになるので、ラインがつくりやすくなります。
※自分の眉よりやや明るめの色にするとふんわり仕上がります。
眉メイクの勘違い
眉は黒くてまっすぐに伸びているものだと思い込んで、一筆描きをする勢いで長くなっていたり、テンプレートに頼っていたりと、顔の形や髪の色に合わせず、やみくもに描いているというケースがよく見られます。
ただ描くのではなく、パーツバランスを考えた眉づくりを心がけましょう。
ペンシルで描いたラインが残っています。
一筆描きをしたような、一本線のラインがくっきり残った眉は不自然です。一息に描くのではなく、毛と毛の間を埋めるようにペンシルを小刻みに動かしてください。
また、毛を一本一本描いているつもりでも方向が違ったり、長すぎたりすることもよくあります。流れに沿って丁寧に描きましょう。
眉の色のバランスは合っていますか?
眉毛と髪の色が合っていないと眉毛は浮いてしまいます。
眉毛は「黒」とばかりに黒のペンシルのみで描いてしまう人もいますが、染めていなくても真っ黒な髪の人は実はほとんどいません。髪の色に合わせたカラーを選ぶことが大切です。
同じ茶色でも赤い茶、黄色い茶などいろいろあるので、なるべく髪と同じ色に揃えておきましょう。