企業研修

2030年に必要な未来のスキルも解説|社会人に必須のビジネススキル一覧

社会人に必須のビジネススキル

ビジネススキルは、仕事を効率的に、かつ効果的に遂行するために必要なスキルです。社会人として昇給や昇格を目指す場合にビジネススキルは必須ですが、より技術が発達する未来を見据えて、人間ならではのスキルを伸ばす必要もあります。

当記事では、現代を生きる社会人に必要なビジネススキルと、スキルを向上させる方法を詳しく解説します。ビジネススキルを磨き、より生産性の高い仕事ができるように成長していくことが大切です。

ビジネススキルとは?

ビジネススキルとは?

ビジネススキルとは、仕事を効率的に進めるために必要な技能や知識のことです。社会人が身につけるべき基本的なスキルから、管理者層や経営者層に求められる高度なスキルまで、その種類は広範囲にわたります。ビジネススキルは誰もが学び、経験を積むことで向上させられます。

対して、スタンスとは仕事に取り組む態度や意識であり、プロフェッショナルとしての根底を形成する要素です。ビジネススキルが「できること」に焦点を当てるのに対し、スタンスは「どのように取り組むか」を表します。社会人としてのスタンスが土台になり、その上にスキルが築かれるイメージで、ビジネスの成果を出す上では、スキルとスタンスどちらも重要です。

ビジネススキルはなぜ必要?

ビジネススキルを身につけることは、社会人にとって非常に重要です。高いビジネススキルがあれば、業務の効率化が図れ、日々の仕事をスムーズに進められます。たとえば、コミュニケーション能力が向上すれば、チーム内での意思疎通がスムーズに行えるようになり、業務全体の生産性が高まるでしょう。

また、高い技術力や知識を有することで昇給や昇格、自己実現の機会が広がるため、社員のモチベーションもアップします。ビジネススキルの習得および向上は、よりよいキャリアを築く上での基盤でもあり、社会人として必要不可欠です。

ビジネススキルの分類

ビジネススキルは下記の3つに分類できます。

・ヒューマンスキル
ヒューマンスキルは、人間関係を円滑にするために必要なスキルです。コミュニケーション力や交渉力、チーム内でのリーダーシップがヒューマンスキルに該当します。日常的な業務やプロジェクト管理、クライアントとの折衝など、さまざまな場面で効果を発揮し、良好な関係構築に寄与するスキルです。

・テクニカルスキル
テクニカルスキルは、業務遂行に直接関連する知識や技術、およびその習熟度を指します。情報収集・データ分析・プログラミング・プロジェクト管理などが例として挙げられ、日々の業務効率化はもちろん、専門的な課題解決にも必須です。テクニカルスキルは、さらに3つに大きく分けられます。誰もが身につけるべき基本的なスキルが「汎用スキル」、特定の業種や職種で求められるのが「専門スキル」、専門スキルのさらに上位に当たるのが「特化スキル」です。

・コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルは、問題を論理的に解析し、戦略的な思考法で解決策を導き出す能力です。論理的思考や批判的思考を用いて複雑な課題を分析し、戦略的な判断を下す力がこのカテゴリに属します。特に管理職やリーダーに求められるスキルで、組織全体の方向性を決定する際に重要です。

ビジネススキルはどのように身につける?

ビジネススキルの身に付け方

社員のビジネススキルの向上は、企業の成長に不可欠です。以下では、効果が見込めるスキルアップへのアプローチとして、OJT・研修・ジョブローテーション・独学の4つの手法と、それぞれのメリットおよび注意点を解説します。

OJTを実施する

OJT(On the Job Training)は、実務を通じて必要なスキルや知識を身につけさせる教育方法です。OJTでは、経験豊かな上司や先輩が直接指導を行い、新人は実際の業務に携わりながら学びます。OJTは即戦力の人材を育てやすく、また教育費用の削減も可能です。

ただし、OJTを成功させるには、適切な指導スキルを持つトレーナーを確保した上で、教育の目的と内容を事前にしっかりと共有しなければなりません。また、実践的なスキルの向上だけでなく、新人の個性に応じて指導内容を適宜カスタマイズすると、OJTの効果が最大化します。

研修を実施する

研修は大きく分けて集合研修とオンライン研修の2つの形式があり、どちらにもメリットとデメリットが存在します。

集合研修は、参加者同士の対話や一体感が生まれやすく、実践的なトレーニングや直接的なフィードバックが可能です。しかし、場所や設備の手配が必要であり、コストがかかるというデメリットがあります。一方、受講場所を選ばないオンライン研修はコストを抑えられるものの、深いコミュニケーションは難しいのが課題です。

研修を実施する際にはそれぞれの特徴を理解し、研修の目的や内容、参加者の状況に応じた形式を選択しなければなりません。

ジョブローテーションを取り入れる

ジョブローテーションは、社員を定期的に異なる部署や職種へ移動させ多様な経験を積ませる、幹部候補向けの人材育成方法です。ジョブローテーションの主なメリットは、幅広い知識とスキルの獲得、部門間連携の促進、属人化の防止です。社員が多くの部署を経験することで、さまざまな業務や事業に対する理解を深め、社内の人脈や視野も広がります。

しかし、短期間での移動は専門性が高い職種でのスキルアップが難しく、頻繁な異動が社員の不安やストレスを引き起こす可能性がある点には注意が必要です。ジョブローテーションは、個々のキャリア目標と組織のニーズを慎重に評価し、計画的に進めなければなりません。

独学を推奨する

社員の独学を推奨する場合、資格取得にかかる費用の一部または全額を補助する制度を設ける方法が効果的です。また、取得した資格によっては合格時に一時金が出る「合格報奨金」や、給与に上乗せされる「資格手当」を支給する企業も少なくありません。

独学のメリットは、本人のペースで学習できる点です。通勤時間や空き時間を活用して学べ、ビジネス書籍やオンライン教材など豊富な手段からそれぞれに合った方法を選択できます。企業にコストはかかるものの、補助や支給が手厚ければ社員が自発的にスキルアップを目指すようになり、専門性の向上やキャリアアップにも熱心になります。

ビジネススキルの具体例

ビジネススキルの具体例

ビジネススキルは多岐にわたり、それぞれの業務内容や分野、キャリアパスに応じて求められる能力が異なるため、職種に合ったスキルを選んで伸ばすことが大切です。以下では、具体的なビジネススキルを9例紹介し、各スキルが必要となる場面や高められる方法を解説します。

情報収集スキル

情報収集スキルは、インターネット・書籍・新聞などから効率的かつ正確に情報を得るテクニカルスキルです。競合との差別化や戦略的な意思決定において、業界の動向や顧客のニーズを理解する、迅速な情報収集と適切な分析は欠かせません。

情報収集スキルの向上には、さまざまな情報源へのアクセスや、情報の質を評価する訓練を行うのが効果的です。また、研修やワークショップを通じて、情報収集のフレームワークを学ぶのもよいでしょう。

『視野を広げる姿勢を作る 情報アンテナ向上研修』について詳しくはこちら

情報分析スキル

情報分析スキルは、収集したデータを解析し、関連性やパターンを見出すテクニカルスキルです。特にマーケット分析や戦略立案、リスク管理など、データに基づく洞察と論理的な説明が求められる場面で求められます。

情報分析力の向上には、統計学の基本を学び、Excelや専門の分析ツールでのデータ処理技術を身につけるのが効果的です。実際のデータを使ったケーススタディや研修を通じて、理論と実践の両方でスキルを磨くとよいでしょう。

『提案営業に活かす Excelデータ分析研修』について詳しくはこちら

資料作成スキル

資料作成スキルは、提案や報告、交渉などの業務で必要とされる資料を、目的に応じて分かりやすく適切に作成するテクニカルスキルです。商談のプレゼンテーションや会議での報告資料など、情報を効果的かつ効率的に伝えるべき場面でこのスキルが求められます。

資料作成スキルを向上させるには、目的に応じて資料を設計する訓練を繰り返さなければなりません。資料作成の基本手順を学びつつ、実際の業務資料作成を通じて構成や表現力を磨く研修を受けるとよいでしょう。

『文章・構成・話法で変わる プレゼンテーション資料作成研修』について詳しくはこちら

ビジネスマナースキル

ビジネスマナースキルは、どの業界でも求められる社会人として基本的なマナーの総称です。ヒューマンスキルに該当し、あいさつ・名刺交換・言葉遣い・身だしなみ・ビジネスメール・電話対応など、職場で信頼されるために最低限必要なあらゆるマナーを指します。新入社員は特に優先的に身につける必要があるスキルです。

ビジネスマナースキルの向上には、書籍からの学習やロールプレイ研修、マナーに関するセミナーの受講が効果的です。

『社会人の「心構え」と「基本姿勢」 ビジネスマナー研修』について詳しくはこちら

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、スムーズな意思疎通と良好な関係性の構築に不可欠なヒューマンスキルです。職場での会議やチームプロジェクトの進行、顧客との交渉など多くの場面で求められます。

コミュニケーションスキルを向上させるには、自分の考えを明確に伝えつつ他者の意見を理解し、共感する能力を磨かなければなりません。傾聴力や読解力を鍛えられる研修やワークショップを通じて、実践による練習を積むのが効果的です。

『セブンチャートでコミュ力を高めよう 「伝える技術を磨く」研修』について詳しくはこちら

プレゼンテーションスキル

プレゼンテーションスキルは主にヒューマンスキルに分類されますが、テクニカルスキルの要素も含まれます。プレゼンテーションスキルは、アイデアや情報を明瞭に整理し、説得力を持って伝える能力です。特に商談・会議・セミナーなど、相手が理解しやすく、記憶に残る方法で情報を提供すべき場面で求められます。

プレゼンテーションスキルの向上には、基本的なフレームワークの学習と反復練習が効果的です。

『「内容作り」と「表現」の両方を鍛える プレゼンテーション研修』について詳しくはこちら

リーダーシップ

リーダーシップはヒューマンスキルに分類され、チームや組織の士気を高め、目標達成へと導く能力を指します。リーダーシップは、特に管理職やプロジェクトリーダーに求められるスキルです。

リーダーシップの向上を狙うならは、まず組織におけるリーダー像やリーダーシップの定義を明確にしなければなりません。その上で研修やワークショップを通じて、問題解決能力やコミュニケーション技術を高める方法を実践的に学ぶとよいでしょう。

『信頼関係を築きチームを率いる リーダーシップ研修』について詳しくはこちら

論理的思考力

論理的思考力は、問題を体系的に分析し、合理的な解決策を導き出す能力で、コンセプチュアルスキルに該当します。問題解決や意思決定、効果的なコミュニケーションに力を発揮し、戦略的なアプローチが求められる場面で有効です。

論理的思考力の向上には、日常の会話や文章で抽象的な表現を具体的なものに置き換える訓練が効果的です。また、実際のビジネスケースを使った研修への参加や、問題解決のフレームワークを学ぶのもよいでしょう。

『「使えるスキル」が身につく ロジカルシンキング研修』について詳しくはこちら

水平思考力

水平思考力は、固定観念にとらわれず、問題を多角的に捉えることで創造的な解決策を見出すコンセプチュアルスキルです。特に新しいサービスや製品の開発、革新的なビジネス戦略を模索する場面で求められます。

水平思考力の向上には、既存の思考枠を意識的に外し、異なる視点から物事を考える訓練が有効です。たとえば、問題を抽象化したり、まったく異なる業界のアプローチを参考にしてみたりすると、新たな発想を得やすくなります。

『発想力を高める ラテラルシンキング研修』について詳しくはこちら

2030年にも使えるビジネススキルは?

2030年にも使えるビジネススキル

AIの発達や技術の進化は、今後のビジネスマンに求められるスキルを大きく変えるでしょう。この変化の中で大切なのは、AIに代替されない人間特有の能力を磨くことです。特に重要性の高いスキルとして、戦略的学習力・洞察力・指導力などが挙げられます。

中でも注目されるのは、新しい情報を迅速に習得し、適応するための戦略的学習力です。AIの発展により自動化される業務が増える中で、人はAIに置き換えられないスキルを身につけなければなりません。戦略的学習力があれば、急速に変化する市場や技術にも対応し、生涯にわたるキャリアの発展を図ることが可能です。

戦略的学習力を高めるには、学習する際の目的を明確にし、目的まで最短ルートで辿り着ける学習戦略を立てることが重要です。自分自身の強みや弱みを理解し、それに基づいた学習計画を作成するとよいでしょう。さらに、業務で実践しつつフィードバックを取り入れると学習プロセスが調整しやすく、継続的な改善を図れるためおすすめです。

AIには模倣できない創造的で複雑な思考スキルを効率的に鍛えられる戦略的学習力は、2030年以降も引き続き価値のあるスキルと言えます。企業がこの先勝ち残るには、社員が戦略的学習に取り組める場を提供し、積極的にスキルを向上させられる企業風土を育まなければなりません。

【階層別】必要なビジネススキルを紹介

階層別ビジネススキル

ビジネススキルは、職階によって求められる内容が異なります。優秀な人材を育成するには、各階層ごとで必要なスキルセットを把握し、キャリアの各段階で効果的なスキルアップを図らなければなりません。

以下では、新入社員・中堅社員・管理職の3階層別に必要とされるビジネススキルを紹介します。

新入社員

新入社員に求められるスキルは、社会人としての基礎でありどの職場でも必須となる、ビジネスマナーや基本的なコミュニケーション能力が中心です。たとえば、正しい電話応対の仕方やメールの書き方、効果的な報告・連絡・相談(報連相)などのスキルです。

また、社会人としての意識を持ち、自律的に動けるようになってもらわなければなりません。さらに、タイムマネジメント能力を身につければ、日々のスケジュール管理が効率的になり、期限内に質の高い成果を出しやすくなります。

いずれのスキルも、新入社員が迅速に職場に適応し、生産的な一員となるために重要です。教育担当者はこれらの要素を研修プログラムに組み込み、新入社員が業務に自信を持って取り組めるよう支援する必要があります。

『自律型人材を育成する 新入社員研修』について詳しくはこちら

中堅社員

中堅社員には、基本的・専門的なビジネススキルに加えて、チームマネジメントスキルやリーダーシップスキルが求められるようになります。たとえば、問題解決能力や折衝力・交渉スキル、プロジェクトの管理スキルなどです。中堅社員はチームやプロジェクトの中核を担うため、問題発見や解決、チームメンバーの指導や育成に必要なスキルを身につけなければなりません。

また、自己管理スキルを磨いて自主的に業務を推進し、継続的な成長を実現する力が期待されます。中堅社員の研修では、現在の業務スキルの棚卸しや、チームで成果を出すための協働ゲームなどを行うのが効果的です。

『個人主体からチーム主体へ変わる 中堅社員研修』について詳しくはこちら

管理職社員

管理職社員には多様なスキルが必要なものの、役職や責任の範囲によって重要なスキルが異なります。たとえば、ローワーマネジメントでは部下の日々の業務を監督し、部門の具体的な目標を達成するためのスキルが重要です。一方、トップマネジメントでは、企業の戦略を理解して推進するためのスキルが重要になります。

管理職社員に共通して必要なのは、部下の育成やモチベーション管理、ステークホルダーとのコミュニケーション能力などのヒューマンスキルです。加えて問題解決スキルや意思決定力、リスク管理の能力も求められます。スキルを磨くには、実際の業務経験を積むのがもっとも効果的ですが、定期的なフィードバックや研修を通じて学ぶ方法も有効です。

『強いチームを作る 新任管理者研修』について詳しくはこちら

まとめ

ビジネススキルは、社会人としてこれからの時代を生き抜くために欠かせない武器です。ビジネススキルは大きく分けてヒューマンスキル、テクニカルスキル、コンセプチュアルスキルという3つの種類に分けられますが、職種に合わせて必要な複数のスキルを伸ばさなければなりません。

また、将来的にAIが台頭してくる社会を見据え、戦略的学習力や洞察力を磨くのもおすすめです。研修などを通じてスキルを向上させ、社会人としての活躍を目指しましょう。

関連記事
Related Articles

IQ<EQ

なぜIQよりもEQが重要なのか|人生を幸福に導く心の知能指数の高め方

ビジネスでは、知能指数を示すIQだけでなく、EQも必要だと言われています。心の知能指数を表すEQが高い人は、自身の感...

HRトレンド企業研修

営業研修|目的・スキルを伸ばす内容例と効果的に行うポイントを解説

社会が多様化・複雑化していくとともに、消費者それぞれが持つ背景やニーズも合わせて多様化・複雑化しています。これまでの...

企業研修

中堅社員の役割とは?社員研修の目的と人材育成のポイントを解説

中堅社員の育成に力を入れたいと考えている企業のHR担当者の中には「中堅社員の方にはこうなってほしい」という理想像をも...

企業研修

【アイスブレイク鉄板ネタ9選】ビジネスですぐ使える事例を徹底解説

アイスブレイクとは、会議や研修、ワークショップなどの開始前に短い時間で行うアクティビティです。参加者同士の親睦を深め...

HRトレンド企業研修

ストレングスファインダーで分かる34の資質|企業の活用事例も解説

ストレングスファインダーは、エンゲージメントのレベルや仕事の生産性の向上、他社理解の促進など、さまざまな利点をもたら...

HRトレンド企業研修

オンボーディングとは?導入目的と方法、成功のポイントを解説

オンボーディングとは、入社した新入社員や中途社員がいち早く仕事に慣れて仕事ができるようにサポートを行うことです。オン...

HRトレンド企業研修

レジリエンスとは?組織が高めるべき理由と組織の作り方やメリットを解説

2023年12月5日更新 失敗をしたり、困難な問題が壁として立ちふさがったりするときに、ダメージを受けてもすぐに立ち...

HRトレンド企業研修

人の心を動かすプレゼンのコツ11選|資料や構成のこだわりポイントは?

プレゼンで人の心をつかみ、商談を成功させたり主張を理解してもらったりするためには、話し方を工夫すると同時に資料作りや...

企業研修