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創考喜楽

2020.06.19
KNOW-HOW

第11回: 苦手な相手とつきあうための16ノウハウ


人間関係で最も難しいのは、苦手な相手とどうつきあうかという間題です。理想としては、そのような相手とも親しくなり、自分の味方にしたいわけですが、はたしてそのような離れ業はあるものなのでしょうか。

 

 

相手と上手に取り合うための6大ノウハウ

 

 

この間題については、2つのステップに分けて、作戦を展開していく必要があります。
まず第1のステップでは、ごう慢にもならず、卑屈にもならず、相手と上手に折り合うための方法を身につけることにしましょう。この方法自体、成功する人間関係に欠かせないノウハウの中でも、とりわけ高度なものの一つです。自己本位にいくと尊大になり、相手の反感を買いますが、逆に自分を抑え、相手に合わせすぎると、卑屈になってしまい、フラストレーションもたまります。現実の人間関係ではそのサジ加減がとてもむずかしいのですが、いったんそのツボをつかめば、人間関係がウソのようにうまくいくのです。

 

 

 

このノウハウは、次の6点からなります。

 

 

 

 

①自分の意見は素直に、しかし感情的にならずに伝える

 

②相手への批判や不満も、感情を混じえず事実本位で伝える

 

③相手の考えや主張に十分耳を傾ける

 

④その場のことはその場限りというルールを設ける

 

⑤『負けるが勝ち』『相手に花をもたせる』をモットーにする

 

⑥争いごとはどんどん譲る

 

 

 

 

あなたはどこまでできていますか。どれか一つできるだけでも立派ですし、人間関係をよりよいものにしてくれるはずです。一つ一つ反復訓練して、身につけていきたいものです。

 

 

 

苦手な人間がいなくなる10大ノウハウ

 

 

ここからは第2のステップです。いよいよ苦手人間を攻略し、味方につける方法について考えていきましょう。苦手人間を攻略するための基本戦略は、「あわてずじっくり攻める」「苦手な人、嫌いな人ほど大切にする」の2点です。具体的な戦術は、以下の10項目になります。

 

 

 

 

①相手の知らないところでほめる

 

②苦手意識があっても、その人を仲間はずれにしない

 

③相手が敵意をむき出しにしてきても気づかないフリをする

 

④相手がからんできたらとぼけて取り合わない

 

⑤反論したり忠告したりする場合は、論点を1つか2つに絞る

 

⑥その論点も感情的にならず、内容本意で打ち出す

 

⑦相手の仕事に淡々と協力する

 

⑧相手の知らないところで協力する

 

⑨相手と親しい人を間にして、徐々に友好関係を導いていく

 

⑩相手の趣味に関心を示したり、つきあう

 

 

 

 

もしかすると、この戦術リストを見て、心理的抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、もし苦手な人間を自分の味方に変えたいと本気で思うなら、トライする価値の十分ある戦術です。思い切った策や相手を逆手に取ることも、ときには必要になるのです。また、ここに挙げたノウハウは、人間心理の機微にもかなっています。たとえば、苦手な人間を面前ではほめるのはむずかしくても、距離をおいた場所では、案外冷静に評価し、ほめたりできるものです。

 

 

 

こうして苦手な人間と少しずつ気持ちよくつきあえるようになれば、人間関係において怖いものはほとんどなくなっているはずです。ぜひ、取り組んでみてください。

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