- 人事・総務担当者の課題解決コラム
- HRトレンド
- ビジネスのモチベーションアップに役立つスポーツ選手の名言8選
ビジネスのモチベーションアップに役立つスポーツ選手の名言8選
仕事に追われたり、目標達成が遠のいていると感じたりする時、心が折れてしまうことがあります。そのような時、自分を奮い立たせてくれるのが、スポーツ選手の言葉です。一流のアスリートたちの言葉には、多くの人を突き動かす力があり、困難を乗り越えるためのヒントが隠されています。
当記事では、ビジネスのモチベーションアップに役立つスポーツ選手の言葉8選を紹介します。トップアスリートの名言を参考にして、仕事のモチベーションを高めてみてください。
努力や感動が伝わるアスリート・スポーツ選手の名言
アスリートやスポーツ選手が発する言葉には、多くの人を深く感動させる力があります。それは、勝利のために積み重ねてきた努力と、その中で得た経験が凝縮されているためです。
以下では、努力や感動が伝わるアスリート・スポーツ選手の名言を8つ紹介します。
羽生結弦「努力は嘘をつく。でも無駄にはならない」
この名言は、リオデジャネイロオリンピックの女子レスリング決勝で敗れた吉田沙保里さんの試合などを振り返った際に、羽生結弦さんが発した言葉です。
羽生結弦さんは、4歳でフィギュアスケートを始め、卓越した才能を発揮してきました。ジュニア時代から国内外の大会で数々の優勝を飾り、2014年ソチオリンピックと2018年平昌オリンピックで金メダルを獲得し、2連覇という偉業を達成しました。
羽生結弦さんの華々しい記録と華麗な演技の裏には、数々のけがとの戦いがあります。特に、2014年グランプリファイナルでの右足関節の骨折は、羽生結弦さんのキャリアに大きな影響を与えた出来事です。
羽生結弦さんは、キャリアの中で、努力が必ずしも成功を保証するものではないという現実に何度も苦しんでいます。それでも努力を通して得た経験や学び、精神力は、たとえ結果が伴わなくても次の目標に向かって進むための大きな力になることを理解していたのでしょう。
イチロー「手抜きをして存在できるものが成立することがおかしい」
イチローさんの野球に対する考え方や生き方が凝縮されている言葉です。
イチローさんは、日米通算安打4,367本や、2001年に新人王、年間MVP・ア・リーグ最多安打など、数々の輝かしい結果を残しています。一方で、イチローさんの努力量は並外れたものでした。
「努力なくして成功はない」という言葉は、イチローさんの考え方が明確に表れています。プロ野球選手として、そして一人の人間として、常に自分の存在意義を問いながら生きていることが感じられます。
ロジャー・フェデラー「努力に逃げ道はない。努力を愛せ」
フェデラーさんのテニスに対する情熱と成功への強い意志が込められている名言です。原文は「There is no way around the hard work.」です。
2016年、フェデラーさんは自宅で双子の娘さんのお風呂の準備中に転倒し、膝をけがしてしまいました。このけがは、フェデラー選手のキャリアに大きな影響を及ぼします。
長年培ってきたプレースタイルを維持することが難しくなり、一時的にランキングを落とすなど、苦しい時期を過ごしました。しかし、決して諦めることなく、努力を重ね、けがから復帰後には以前とは異なるプレースタイルに転換を図ります。
最終的には、4大大会を20回制覇するなど、輝かしい経歴と並外れた努力によって、テニス界に大きな歴史を残しています。
マイケル・ジョーダン「誰でも才能を持っている。しかし、才能を開花させるのは努力だ」
ジョーダンさんは、一度は野球に挑戦したり、引退したりと波乱に満ちたキャリアを送りました。しかし、ジョーダンさんは常に高いモチベーションを維持し、困難を乗り越えてきました。その過程で生まれた名言「Everybody has talent, but ability takes hard work.」は、ジョーダンさんの哲学を象徴する言葉として広く知られています。
ジョーダンさんの特徴は、卓越した身体能力と勝負強さです。華麗なジャンプシュートや力強いドライブ、コートを支配する圧倒的な存在感は、数々の記録を生み出し、NBAを席巻しました。また、NBAのプロチーム「シカゴ・ブルズ」を率いて6度の優勝を達成し、個人としてもMVPや得点王など数々のタイトルを獲得しています。
ジョーダンさんの成功は、並外れた才能だけでは説明できず、常人とは思えないほどの努力を惜しまなかったことが大きな要因です。
リオネル・メッシ「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」
メッシさんは、幼少期から成長ホルモン分泌異常という病気と闘い、その治療費を工面するために家族でスペインに移住しました。バルセロナの下部組織に入団し、才能を開花させましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
限られた体格の中で、他の選手たちと競い合い、トッププレイヤーへと成長していくために、メッシさんは並外れた努力を続けてきました。
この名言は、メッシさんの生き方を表すものであり、才能だけでなく努力の重要性を教えてくれます。メッシさんは、天才と呼ばれながらも、常に謙虚に努力を続け、結果として世界最高の選手となりました。
ウサイン・ボルト「目標を見失わず頑張ること。そしてとにかく楽しむこと。自分のしていることを楽しめなければ、本気になることはできない」
どのような目標を達成するためにも、楽しむことが大切であり、常に目標に向かって努力し続けることの重要性を語るボルトさんの名言です。
ボルトさんが初めて国際的な注目を集めたのは、2002年の世界ジュニア選手権での優勝でした。その後、2008年の北京オリンピックで100m、200m、4×100mリレーの3種目で金メダルを獲得し、世界記録を更新して一躍時の人となりました。
ボルトさんは幼少の頃から陸上競技に打ち込み、楽しみながらも厳しいトレーニングを積み重ねてきました。レースに対する強い情熱と、常に目標を高く設定する高い志は、成功を支えた要因の1つでしょう。
高梨沙羅「焦らず、慌てず、諦めず。積み重ねてきたからこそ」
高梨沙羅さんが出場した平昌オリンピックでは、ライバルたちのレベルアップもあり、思うような結果を残すことができませんでした。苦しい時期もありましたが、決して諦めず、父であるコーチの助言を参考にしながらジャンプのフォームを見直し、さらなる高みを目指しました。
その努力が実を結び、再び勝利を掴み取りました。当時、高梨沙羅さんは「焦らず、慌てず、諦めず。積み重ねてきたからこそ」という言葉で、自分の経験を語っています。この言葉は、どのような困難な状況でも努力を続けることの大切さを教えてくれます。
高橋尚子「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
高橋尚子さんは、日本の女子マラソン界に新たな歴史を刻んだ伝説のランナーです。シドニーオリンピックでの金メダル獲得は、日本中の国民に感動と勇気を与え、「Qちゃん」の愛称で親しまれました。
高橋尚子さんの道のりは決して楽なものではなく、高校時代は全国大会で下位に甘んじるなど、目立った存在ではありませんでした。それでも、恩師から贈られた「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉に励まされ、地道な努力を続けました。この言葉が成功に至る要因になったことがよく分かります。
スポーツ選手・アスリートの名言をビジネスや仕事に取り入れる方法
アスリートの名言には、目標達成への強い意志や努力の重要性が込められており、ビジネスや仕事においても役立てることが可能です。
以下では、アスリートの名言をビジネスや仕事に取り入れる方法を4つ紹介します。
ノートやカレンダーに書き出す
ノートやカレンダーに名言を書き出すことで、その言葉が視覚的に目に飛び込んできます。頻繁に見ることで、意識に強く刻まれることが期待できます。
書き出した日付や、その名言に関連する目標を一緒に書き込むのもおすすめです。
スマホやパソコンの待ち受け画面に設定する
スマホやパソコンの待ち受け画面にアスリートの名言を設定することで、自然にモチベーションを取り入れることができます。名言と目標を一緒に設定することで、目標への意識を高めることができるでしょう。
仕事で疲れた時や、やる気が出ない時などに待ち受け画面を見ることで、モチベーションの回復を図ることもできます。
日常生活の目に見えるところに書き出す
アスリートの名言を紙やボードに書き出し、日常生活で頻繁に見かける場所に貼ったり置いたりする方法は、モチベーションを維持するために効果的です。具体例としては、デスク・冷蔵庫・ドア・トイレの中といった場所が挙げられます。
特に、デスク周りは仕事中に最も長く過ごす場所なので、仕事の意欲や目標達成のためのモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
定期的に名言を声に出す
名言を声に出して読むと、聴覚と視覚の両方を使うため、記憶に残りやすくなります。また、繰り返し声に出すことで、自分の目標や価値観を再確認できます。
例えば、朝のルーティンとして、名言を声に出すことで、ポジティブな気持ちで1日をスタートできます。気持ちを引き締められるため、重要な商談や出張の前に行うのもおすすめです。
まとめ
スポーツ選手は、厳しい練習や試合を乗り越え、目標達成のために日々努力しています。スポーツ選手の言葉は、壁にぶつかった時の乗り越え方や、どのような状況でも前向きに考え、行動する大切さを教えてくれます。
スポーツ選手の言葉を仕事に取り入れる方法として、まずは気に入った言葉をどこかに書き出して、いつでも見返せるようにしましょう。単に名言を眺めるだけでなく、その言葉に合った行動を日々心がけることが大切です。
ぜひ、お気に入りの名言を見つけて、仕事に取り入れてみてください。
関連記事
Related Articles
【アイスブレイク鉄板ネタ9選】ビジネスですぐ使える事例を徹底解説
アイスブレイクとは、会議や研修、ワークショップなどの開始前に短い時間で行うアクティビティです。参加者同士の親睦を深め...
HRトレンド企業研修組織課題を炙り出して売り上げを伸ばすモチベーションサーベイとは
企業が自社の抱える潜在的な課題を明らかにし、成長を続けるには、従業員のモチベーションを理解することが不可欠です。しか...
HRトレンドエンゲージメント主体性とは?社員の主体性を高める方法や自主性との違いを解説
自分から率先して仕事について取り組みや方法を考え、前向きに行動を続けてくれる主体性の高い社員は、企業にとっての財産で...
HRトレンドエンゲージメント社員の意識を統一!滝のように目標や戦略が伝わるカスケードダウンとは?
カスケードダウンは、会社の目標や戦略を経営層から社員に浸透させるのに有効な方法の1つです。会社として安定的な成長を目...
HRトレンド人的資本経営とは?必要な変革・視点と取り組み方を分かり易く解説
人的資本経営は、従業員を「資本」として捉え、その価値を最大化することにより企業価値を中長期的に向上させる経営のアプロ...
HRトレンドエンゲージメントリスキリングとは|DX時代における重要性やメリット・資格例を解説
リスキリングとは、労働者が新しいスキルや知識を習得するプロセスのことです。リスキリングは主に、技術の進歩や市場の変化...
HRトレンドエンゲージメント