昨今、メディアにおいて整理や収納の話題にこと欠く日はなく、世間の“片付け熱”は高まるばかりです。そこから派生した終活や生前整理に関わるビジネスも超高齢社会を背景に盛況の兆しを見せ、もはや一過性のブームという範疇には収まり切らないようです。整理収納がいま、まるで豊かな人生を手に入れるための必須の解決事案であるかのように捉えられている理由は何なのでしょうか。
世間で注目されているとはいえ、現在の整理収納や片付けの主対象は「個人」であり、家の片付けには気を遣う人であっても、職場のデスクの整理はおざなり……という方も多いのが実情です。
しかし実は、多くの人が集まり、「業績アップ」という一つの目的に向かって進む場であるからこそ、整理の効果が発揮される場でもあるのです。
本記事では残業ゼロ&業績アップを目指し、オフィスにおける整理や収納の活用術をご紹介していきます。
大法まみ(おおのり まみ)
NPO法人ハウスキーピング協会 認定 1級整理収納アドバイザー/同1級認定講師/同 企画広報担当
1964年東京生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。世田谷区在住。親しみやすいキャラクターを活かし、全国の企業・学校等において、参加者を元気にする「物と心の整理」に関する講演を数多く行う。著書に『子どもを伸ばす片づけテクニック 頭がよくなる整理術』(主婦と生活社)。一方、広告分野で20余年、プランナー兼コピーライターとして活動。特に女性や家族向けの商品・SP と学校等教育分野のプランニングに強い。また、ハウスキーピング協会外部スタッフとの立ち位置で、「整理収納フェスティバル」など、ハウスキーピング協会主催の大規模整理収納イベントの企画・運営に立ち上げ時から継続して関わっている。同協会機関誌「整理収納」の編集・執筆も担当。プライベートでは一男一女の母。徳山藩士・増野助三の曾孫。趣味は仏像鑑賞、日本の名湯探訪、歌(ゴスペル・鼻歌ほか)。現在、音楽療法士について熱烈勉強中。