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人を褒める言葉はこう使え!ビジネスシーンで使いたい褒め言葉30選

相手の良いところを自然に言葉にできる人は、職場でもプライベートでも信頼され、円滑なコミュニケーションを築けます。しかし、ただ褒めればよいというわけではなく、使い方を誤ると、意図しない誤解や不快感を与えてしまうこともあります。
当記事では、褒め言葉の基本である「さしすせそ」、一方で関係を悪化させかねない「たちつてと」、またビジネスシーンで使える状況別の褒め言葉などを解説します。褒め言葉の語彙力を増やしたい方や、褒めるのが苦手な方は、ぜひお役立てください。
目次
Toggle褒め言葉の基本『さしすせそ』と人間関係を悪化させるNG言葉『たちつてと』

コミュニケーションで相手の良さを自然に引き出すために役立つのが、褒め言葉の基本とされる「さしすせそ」です。相手への敬意や興味を示すシンプルな表現がそろっており、ビジネスでも日常でも使いやすいのが特徴です。
| さ | さすがですね 最高ですね |
|---|---|
| し | 知らなかったです 知りませんでした |
| す | すごいですね 素晴らしいですね |
| せ | センスがありますね 誠実ですね |
| そ | そうなんですか |
これらの言葉は、相手の努力や考え方に肯定的な反応を示し、会話を前向きに進める効果があります。驚きや共感を交えて自然に使うと、相手に「理解されている」「尊重されている」と感じてもらいやすく、良好な関係構築につながります。
空気が悪くなりやすいNG言葉のたちつてと
会話を円滑にする褒め言葉の「さしすせそ」がある一方で、相手を傷つけたり場の空気を悪くしたりする言葉をまとめたのが「NG言葉のたちつてと」です。言う側に悪気がなくても、受け取る側は否定されたように感じてしまうことが多く、特に初対面の相手や年下の相手には強く響きます。まずは代表的なフレーズを確認しましょう。
| た | 大したことないですね |
|---|---|
| ち | 違います |
| つ | つまらないですね |
| て | 適当にやってください |
| と | とんでもありません |
これらは、相手の努力や意見を一方的に否定する表現です。「大したことない」「違うよ」は、軽い気持ちで言っても相手の自尊心を傷つけてしまいます。「適当でいい」は、相手の提案を受け流すような印象を与え、「とんでもないです」は謙遜としてよく使われるものの、相手の褒め言葉を突き返す形になりやすいため注意が必要です。
さらに、会話の途中で使ってしまいがちなあいづちにも気をつけましょう。
| た | だから何なの? |
|---|---|
| ち | ちょっと待ってくれない? |
| つ | つまりどういうこと? |
| て | で? |
| と | どういうことか説明して? |
結論を急ぐ場面で使われやすいものの、相手を追い詰めるような響きがあり、関係性によっては強い圧を与えてしまいます。特に年下の相手は萎縮しやすく、会話そのものが続けにくくなる可能性もあるため注意しましょう。
【状況別】ビジネスシーンで使いたい褒め言葉の一覧

職場では、相手との関係性や状況に応じて適切な褒め言葉を選ぶことが大切です。ここでは、日常業務での場面別に、信頼関係を築きながら自然に使える褒め言葉を紹介します。
部下や後輩への褒め言葉
部下や後輩を褒めることは、信頼関係づくりやモチベーション向上につながる大切なコミュニケーションです。「見てくれている」と感じられるだけで仕事への前向きさは大きく変わります。ここでは職場で自然に使える褒め言葉をまとめました。
| ● 君なら仕事を任せられる ● 機転が利くね ● ▲▲さんがいてくれてよかった ● 一緒に仕事ができてうれしい ● 目の付け所がいいね ● 正確に仕事をしているね ● 助かったよ ● 仕事が早いね ● 細やかに気配りしてくれるね ● これからも期待しているよ |
褒めることには、前向きな姿勢の育成、主体性アップなどのメリットがあります。褒められることで自分の長所に気づき、「もっとできるようになりたい」という気持ちが自然と生まれます。
褒め言葉は、「理由を添える」と効果が一段と高まります。「助かったよ」ではなく、「期限より早く仕上げてくれたから助かったよ」のように伝えると、見てくれていると相手が実感できます。また、相手の名前を入れて「●●さんのおかげで進んだよ」と伝えると、言葉に温かみが増し、自己肯定感につながります。
成果だけでなく過程や行動を褒めることも大切です。「工夫して取り組んでいたね」「行動量が増えているね」など、努力に対する言葉は成長の実感を与えます。嘘や大げさな褒め方は逆効果なので、気づいた良い部分を素直に言葉にしていくことが、部下の成長と組織の雰囲気を変えていきます。
先輩や上司への褒め言葉
先輩や上司を褒めるときは敬意を払いつつ、自然なコミュニケーションとして伝えることが大切です。ここでは、先輩や上司への褒め言葉の例文を紹介します。
| ● ▲▲さんの説明、とても分かりやすかったです。 ● 視点が鋭くて気づかされることばかりです。 ● 決断がブレなくて、本当に頼りになります。 ● いつも冷静に判断されていて尊敬しています。 ● チームをまとめる力が本当にすごいです。 ● その発想は思いつきませんでした、学びになります。 ● △△さんの言葉には説得力がありますね。 ● トラブル対応のスピードが速くてすごいです。 ●気配りが行き届いていて勉強になります。 ● ■■さんがアドバイスしてくれると自信が持てます。 |
先輩や上司を褒めるメリットの1つは、信頼関係が深まり、コミュニケーションが円滑になる点です。先輩や上司が、「自分の働きや姿勢をきちんと受け止めてもらえている」と感じられることで、安心してサポートしやすくなります。また、相談しやすい関係性を築けるため、仕事のやり取りがスムーズになる利点があります。職場全体の雰囲気が柔らかくなり、チーム内の心理的安全性にもつながるでしょう。
褒めるときのコツは、まず具体的に伝えることです。「すごいです」だけでは抽象的なので、「説明が分かりやすくて助かりました」「あの判断で方向性が明確になりました」など内容を添えると好印象になります。
また、感謝の気持ちを込めると自然な褒め方になります。シンプルに「とても助かりました」「勉強になります」と伝えるだけでも受け取られやすくなります。上から目線に聞こえる表現や、他人と比較して褒める方法は避けるのが無難です。「評価」ではなく、自分の感じたことを素直に伝えることで、誤解なく相手に気持ちが届きます。
取引先への褒め言葉
取引先への褒め言葉は、信頼関係を深める上でとても効果的です。相手の強みや姿勢を言葉にして伝えることで、協力しやすい関係が築かれ、プロジェクトの進行もスムーズになります。ここでは、取引先を褒める際の例文を紹介します。
| ● 先日のご提案、非常に分かりやすくて参考になりました。 ● スピーディーにご対応いただき、いつも助かっております。 ● 毎回、柔軟にご調整いただき本当にありがたいです。 ● 企画内容がとても魅力的で、ぜひご一緒したいと感じました。 ● 進行管理がとても的確で、安心してお任せできます。 ● ▲▲社様の品質の高さには、毎回驚かされています。 ● 細部にわたるフォローが徹底されていて、いつも勉強になります。 ● トラブル時の迅速なご対応に、深く感謝しております。 ● 柔軟なアイデアと実行力に、強い信頼を感じています。 ● 質問へのご回答が明確で、検討の助けになりました。 |
取引先を褒めるメリットは、取引先に「この会社となら気持ち良く仕事ができる」と感じてもらえることです。ビジネスは信頼の積み重ねで成り立つため、誠意ある言葉は相手の安心感につながります。相手の強みをきちんと評価することで、こちらの依頼や相談にも前向きに対応してもらいやすくなる点もメリットです。
褒めるときは、抽象的な賞賛よりも「どの行動が良かったのか」を具体的に伝えることが大切です。「助かりました」だけでなく「資料の精度が高く、検討がスムーズになりました」といった言い方は相手の努力を正しく伝えられます。
また、メールで伝える場合は、できる限り早いタイミングで送ることが重要です。相手の記憶が新しいうちに感謝を伝えることで誠意が感じられます。件名は簡潔にし、「ご提案のお礼」「本日の打合せについて」など一目で内容が分かるようにすると、相手への配慮が伝わり、ビジネスマナーとしても好印象です。褒める言葉と丁寧な文面が合わさることで、より信頼される関係を築くことができます。
【要注意!】相手を不快にする、控えるべきNG褒め言葉

褒め言葉は本来ポジティブなものですが、使い方を誤ると相手を不快にさせたり、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)が表れたりする危険もあります。ときにはハラスメントと受け取られることもあるため注意が必要です。ここでは、控えたい褒め言葉の種類を解説します。
『アンコンシャス・バイアスとは?意味や具体例・職場への影響を解説』について詳しくはこちら
容姿を褒める褒め言葉
外見に関する褒め言葉は、一見ポジティブに思えても、ビジネスシーンでは最も慎重に扱うべき表現です。「かわいいですね」「セクシーですね」「ぽっちゃりしていて親しみやすいですね」などの言葉は、相手の容姿を評価する行為となり、職場ではセクハラと受け取られるリスクが非常に高くなります。
特に会議・商談などの公的な場や、上下関係のある相手に対して外見を褒める行為は、「仕事ではなく外見で判断された」と感じさせる恐れがあります。悪意がなくても、相手に不快感・羞恥心・警戒心を与える可能性があり、信頼関係の損失にもつながります。
性別と能力を関連付ける褒め言葉
「女性なのにリーダーシップがありますね」「男性なのに細やかな気配りができますね」など、性別と能力を結び付けた褒め言葉は、相手の人格や努力を偏見のフィルター越しに評価する表現となり、ビジネスシーンでは極めて不適切です。発言者に悪気がなくても、「性別によって能力が決まる」という価値観を押しつけているように受け取られ、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を露呈することになります。
特に職場・商談・面談など公式の場では、こうした発言は性差別と捉えられる可能性が高く、企業の評価や信用を損なうリスクにもつながります。また、相手に「本音では能力を低く見られていたのかもしれない」と不信感を抱かせやすく、関係性の悪化を招く点も大きなデメリットです。
年齢にもとづいた褒め言葉
年齢を基準に相手を評価する褒め言葉は、本人の意思や努力とは無関係な部分を尺度にしてしまうため、ビジネスの場では特に注意が必要です。「若いわりに礼儀正しいね」「年のわりに元気ですね」などの表現は、一見好意的でも年齢による思い込みを前提にした発言となり、相手に不快感を与えることがあります。
また、こうした言葉は「若い=未熟」「年配=能力が低い」といった偏見を含んでいるように受け取られやすく、評価ではなく比較や例外扱いと感じさせる点も問題です。公的な場では、年齢に触れること自体がエイジハラスメントと見なされる可能性が高く、信頼損失や関係悪化につながるリスクがあるため、慎重に扱う必要があります。
意外性を褒める褒め言葉
意外性を前提にした褒め言葉は、相手を肯定しているようでいて、実は「本来はできないと思っていた」という低い評価を含んでしまうため、ビジネスシーンでは特に避けるべき表現です。「思ったより考えてるね」「やればできるんですね」といった言葉は、相手の能力を過小評価していたことを示すニュアンスが強く、関係性を損ねる原因になりかねません。
意外性を含めた褒め方は努力や実績を否定してしまう可能性もあり、相手に「軽く見られていた」「普段から期待されていなかった」と感じさせ、不信感やモチベーション低下につながります。会議や商談など正式な場では、特に誤解を招きやすいため注意が必要です。
上から目線の褒め言葉
「大したものですね」「なかなかの仕事ぶりだね」といった評価を下すような褒め方は、ビジネスシーンでは上から目線と受け取られやすい表現です。これらの言葉には、無意識のうちに「自分のほうが立場が上」「評価する権限がある」というニュアンスが含まれがちで、褒められた相手が心から喜びづらいことが特徴です。
特に取引先や年上の相手に対しては、対等な関係を損ない、かえって不快感を与える恐れがあります。また、「上司に査定されているようで落ち着かない」「本心が分からず距離を感じる」といった心理的な負担につながるケースもあります。褒めるつもりが逆効果になりやすいため、こうした言い回しは避けたほうが無難です。
相手を上手に褒めるポイント

相手を上手に褒めるには、ただ「すごいですね」と伝えるだけでは不十分です。どのような点が良かったのか、いつ・どのような形で伝えるのかによって、受け取られ方は大きく変わります。ここでは、褒め言葉をよりポジティブに届けるためのポイントを紹介します。
具体的に褒める
相手を褒めるときは、「すごいですね」「さすがです」といった抽象的な言葉だけでは、どの点を評価しているのかが伝わりません。心から思っていないのに褒めているように受け取られる可能性もあるため、どの行動がどのように優れていたのかを具体的に伝えることが大切です。
たとえば、「先日の商談資料、必要な数値が整理されていて非常に進めやすかったよ」「共有フォルダを常に最新化してくれるから助かっているよ」といったように、場面や成果を明確に示すと相手の納得感が高まります。数字で示せる業績や行動を褒めるのも効果的で、「利益率を○%改善したのは本当にすごいね」など、具体性があるほど信頼や尊敬の気持ちが伝わりやすくなります。
その場ですぐ褒める
相手の良い行動や成果に気づいたら、褒め言葉を取っておかず、できるだけその場ですぐに伝えることが大切です。褒めるまでに時間が空いてしまうと、相手自身がその行動を忘れてしまっていたり、褒められた理由がぼやけてしまったりして、喜びやモチベーションへの効果が半減します。すぐに伝えることで「今の行動を見ていた」「きちんと評価している」という気持ちが伝わり、信頼関係の構築にもつながります。
また、大げさに褒める必要はなく、挨拶のついでにさらっと伝える程度が自然で相手の負担にもなりません。たとえば、「おはようございます。今日のネクタイ似合っていますね」「いつも机の整理が行き届いていて助かります」といったさりげない一言でも十分効果的です。
間接的に褒める
相手を褒める方法の中でも、本人が不在の場で褒める間接的な褒め方は特に効果的です。直接言われると照れたり社交辞令のように感じたりしてしまう人でも、第三者から褒め言葉が伝わると「本音で評価してくれている」と受け止めやすくなります。これは、第三者経由の情報のほうが信頼性が高まる「ウィンザー効果」が働くためです。
また、見えないところでの努力や支えを想像して言葉にすることで、「自分をよく見てくれている」と相手が実感し、存在価値の確認にもつながります。たとえば「Aさんの資料はいつも見やすくて助かるよ」「先日の商談はBさんのサポートが決め手だったらしいよ」といった言葉は、後から本人に伝わることで喜びがさらに増します。間接的な褒め方は、信頼関係を深めたい場面で特に有効です。
褒め言葉の語彙や褒めるコツを学びたいならアイ・イーシーの講座がおすすめ

褒め言葉の語彙を増やしたい、褒め方のコツを体系的に身につけたい方には、アイ・イーシーの講座がおすすめです。人が育つコミュニケーションにはポイントがあり、「なんとなく褒める」「場当たり的に叱る」では相手に届かないどころか、逆効果になることもあります。講座では、褒める場面での適切な言葉選びや伝え方を基礎から実践まで段階的に学べるため、部下・後輩育成に必要なスキルをしっかり習得できます。
また、語彙力を強化するプログラムも充実しており、多様な表現に触れながら正しい使い方を学ぶことで、理解力と伝達力が向上します。相手に誤解なく思いを届けられるようになるため、日常のコミュニケーションレベルを一段引き上げたい方にも最適な講座です。
まとめ
褒め言葉は相手の良さを引き出し、信頼関係を築く大切なコミュニケーションです。「さしすせそ」のように前向きな言葉は相手の努力を肯定し、会話を円滑にします。一方で、「たちつてと」に代表される否定的な言葉や、容姿・性別・年齢を基準にした褒め方、意外性を前提とした表現、上から目線の評価は、ハラスメントや不快感につながるため注意が必要です。
褒める際は、具体的に・すぐに・ときには間接的に伝えることで、より効果的に相手に届きます。褒め方や語彙を体系的に学びたい方には、アイ・イーシーの通信講座が実践的でおすすめです。
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