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創考喜楽

目標を達成するための行動と考え方

KNOW-HOW

楽しいから効果が上がるという好循環

 

目標をどんどんクリアしていく人は、常に自分の目標を意識し、そのための行動を毎日続けています。そういうと、なんだか意志が強くて、自分に負けないスーパーマンのような人物を想像しますが、必ずしもそんなことはありません。

 

大多数の人はみんな似たようなもので、特殊な能力があるわけでも、鋼の意志を持っているわけでもないのです。では、どこが違うのかというと、目標の持ち方と、そのための行動のしかたにちょっとした工夫をして、無理なく自然にできるようにしているところが違うのです。誰でも楽しいことは、言われなくても自分から進んでやるでしょうし、手応えを感じること(効果のあること)はやめたくなくなるでしょう。

 

日々、行動した結果が効果として感じられたならどんどん楽しくなってゆき、楽しくなるからますます効果が上がる。そのようにして続けていくことで、目標を達成して成功体験とする、という好循環のサイクルを自分でつくっているのです。

 

成功体験があるから、多少の困難でも乗り越えればさらに大きな喜びが得られることを知っています。むしろ、多少難しい目標の方がより大きな喜びを得られるため、やりがいを感じるのです。まわりから見れば、それがすごいということになるわけです。

 

情報をキャッチするアンテナが敏感になる

 

この好循環をつくるために、手帳は大きな力になります。毎日何回も書かれた目標を見ていると、それは潜在意識に強く働きかけます。自然とそのことに対するアンテナも立ってきます。

 

たとえば、何気ない雑談の中でも、自分の目標に関係するキーワードが出てきたら、アンテナが敏感にそれをキャッチするのです。そこでそれを掘り下げてみたら、思わぬ貴重な情報が得られたりします。たまたま書店に立ち寄ったら、関係する見出しを平積みされている雑誌の表紙に見つけたりします。パラパラ眺めていた新聞に、小さな囲み記事を見つけたりします。

 

誰しも、気になっていることについての情報と、妙なタイミングで立て続けに出会った経験があるでしょう。それは決して不思議な偶然ではありません。いつもはぼんやりしていて見逃しているものを、アンテナが鋭敏なためにキャッチしているだけなのです。目標を達成する人は、これを意識的に利用しているのです。

 

だから、目標を達成する人は、いつも手帳を見て目標を確認します。目標達成のために何ができるかをいつも考えています(意識的にも無意識的にも)。そのための行動の効果をいつも検証しています。手帳を媒介にして、いつも目標と向き合っているのです。

 

 

数値化した目標を分割すれば今日やることが見えてくる

 

目標は数値化することで具体性を増します。数字としてとらえることで、目標を量としての側面から見ることができるからです。

 

たとえば「夏までに痩せる」という目標を「半年間で3㎏ダイエットする」という目標に言い換えるとします。すると半年は6ヵ月ですから、1ヵ月あたり500gずつ減量できれば半年後には3㎏のダイエットが達成できる計算になります。

 

実際には運動や栄養管理が身体に及ぼす効果は、直線的な結果をもたらすわけではないでしょうが、少なくとも一つの目安にはなります。運動量やカロリー摂取量を計算する基準にもなります。「夏までに痩せる!」と手帳に書くだけだと、いきあたりばったりに食事制限をしたり、いきなり過激な運動をしたりして、あまり効率的な行動ができない可能性が高いのです。

 

それに対して、「半年間で3㎏ダイエットする」という目標を手帳に書き込み、その下に日々の体重の変動を記録してグラフにしたらどうでしょうか。緻密なことが好きな人なら、食事や運動の記録を一緒につけてもいいでしょう。あまり細かなことが苦手なら、1週間に1度、体重計の数字を記録するだけでもいいでしょう。「先週は体重が増えていたから、今週は食事に気をつけてウォーキングも何日かやってみよう」というように、具体的な行動に反映できるのです。そうした日々の積み重ねが、目標達成につながることはいうまでもありません。

 

与えられた数値から自分の数値を導き出す

 

このように、目標は数値化することで、コントロールすることが容易になります。わかりやすく数値化しにくい目標でも、数字の部分に着目して、それを日々の行動に落とし込んでいくことによって、達成に近づいていくことができます。

 

たとえば「今期の営業目標を達成する」というのは、大切ですが当たり前ともいえる目標です。自分に課せられた営業目標の数字はどうなのか、それを達成するためには、どの取引先でどんな数字を上げればもっとも近道か、それを次期につなげていくことを考えるとどうなるか、そういったことを自分で考えて導き出した数値がはじめて自分の目標となります。

 

もっとも、すべての目標をムリに数値化することもありません。あくまで、実現の段階をわかりやすくするための一つの手段です。「1年間で500人の人脈をつくる」のも一つの目標ですが、「Aさんとコミュニケーションを深めて営業スキルを学ぶ」というような目標は、下手に数値化して行動を制限するよりも、自由なやり方で進めた方がうまくいくでしょう。

 

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