最近では、スケジュール管理をインターネット上で行うサービスが人気です。ネットワーク環境やデジタルツールの進歩によって、タイムマネジメントについても、かつてからは考えられないほど便利な時代になりました。
一方、文具店に行けばさまざまな手帳が売場に並び、たくさんの人々が品定めをしています。携帯できるデジタルツールがこれほど普及した今も、アナログの代表のような手帳は根強い人気があります。これはいったい何を意味しているのでしょうか?
高機能なデジタルツールも万能ではない、手帳にはデジタルツールにはないメリットや魅力がある、スケジュール管理は簡単ではない、仕事はますます複雑になっている――。
いずれも正解でしょう。ただし、手帳をうまく使いこなせていないと感じている人も少なくありません。なかには毎年、違うタイプの手帳を使っては、どうもしっくりこないと感じている人もいるのではないでしょうか。とくに最近の手帳は、単にスケジュール管理を行うだけでなく、情報整理ツールや目標管理ツールを統合するものとして進化しているため、従来の概念のまま型にはまった手帳のとらえ方をしていると、なかなか生きた使い方ができないのです。
私たちはともすれば時間と仕事に追われ、自分の人生を自分の思いのままに生きている手応えを失いがちです。明日が今日になり、今日が昨日になっていく、その1日1日をいかに流れるままにせず、主体的にコントロールできるのか――そこで大きな力を発揮するのが手帳というツールなのです。
本連載はそんな大きな可能性を持つ手帳の活用法を解説するものです。手帳を使うことによるメリットから始まって、手帳の基本、スケジュールやタスクの管理方法、目標を実現する方法、さまざまな使い方、自分のタイプに合わせた活用法などについて、実例を取り混ぜながら具体的なノウハウを紹介していきます。
手帳をうまく使えば、仕事を効率的にコントロールし、情報を整理し、アイデアを産み出し、自分の人生を切り開いていくためのツールとして欠かせないものになるでしょう。ぜひ、あなた自身にぴったり合った一冊の手帳を育ててください。