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創考喜楽

実践、エコ生活(最終回)

KNOW-HOW

今日からはじめる環境のための家計簿!

 

 

①環境家計簿の書き方を確認する

環境家計簿は、以降に示すような手順にしたがって、使用する電気、ガス、水道、ガソリンなどの量を減らし、ごみの発生量を減らすことで家計を節約すると同時に、二酸化炭素の排出量を減らそうというものです。まずは、書き方です。

 
a.いろいろなメーターを探してみましょう

電力量計(電気メーター)、ガスメーター、水道メーターが家のどこにあるか調べましょう。そして、電気、ガス、水道のメーターの数字を記録し、それぞれ1カ月の使用量を調べ、その数値を環境家計簿に記録します。あるいは、電気、ガス、水道の使用量の検針票を残しておき、その数値を環境家計簿に記録します。

 

b.ガソリンや灯油などの燃料の使用量を調べましょう

ガソリン・軽油・灯油などの使用量は、領収書を残しておくようにしましょう。そして、1カ月の使用量を環境家計簿の当該の欄に記録します。

 

c.ごみの量を調べましょう

体重計を使って、出すごみ袋ごとにその重さを調べましょう。測りにくい場合は、ごみに出す前にごみ袋を持って体重計に乗って重さを調べ、自分の体重だけを測って、引き算してごみの重さを調べます。

 

 

②現在の環境消費状況を確認する
手順①の書き方を参考に、現在の環境消費状況を確認します。過去の検針票や領収書を利用したり、サンプル期間として日程を定めるなどして、現状の概算を出しましょう。
 
③長期的な目標を定める
環境家計簿に記入した現状の数値をもとに、これからの目標を定めます。「エコライフチェックシート」も利用しながら、今後、長期に取り組むことができそうな「環境にやさしい行動」や目標の数値を決めます。家族と同居している人は、家族会議などを開いて、全員でおこなえる目標を設定するとよいでしょう。
 
④目標に向けて環境家計簿をつけ始める
自分たちで定めた目標に向けて、環境家計簿をつけていきます。数値は1カ月毎に集計し、目標に対してどれだけの実現ができたのかを確認しましょう。また、1カ月毎に翌月の目標を再設定す
るようにし、継続的な実践を心掛けましょう。
 
⑤月毎に、環境家計簿の記入内容を確認する
1カ月間の電気使用量、ガス使用量、水道使用量、ガソリン・軽油・灯油などの使用量、ごみの量を調べて、環境家計簿に記入し、最初の1カ月間と次の月間との差を比べ、増えたか、減ったかをチェックします。増えた場合は、増えた原因が何であるのかをエコライフチェックシートを使って調べ、これ以上増やさないための対策を考えましょう。減った場合は、さらに次の月の生活に活かすように工夫しましょう。
 

◆ここを押さえておこう◆

  • 下に各用紙のサンプルを掲載していますが、自分が所属している自治会が用意していれば、そちらの利用が望まれます。
  • 環境省のウェブサイトでは、サイトの登録者を対象に、ウェブ上で利用できる環境家計簿のサービスを公開しています。計算やグラフ化を自動でおこなってくれて便利なので、利用してみましょう。
  • アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、ガラスびん、紙パック、食品トレーは、リサイクルに出す地域が増えています。環境家計簿では、リサイクルに出さずに捨ててしまった本数や枚数を環境家計簿の当該の欄に記録します。
 
 
 

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