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モーツァルト療法でストレス社会を生き抜く

KNOW-HOW

最終回の今回は、ストレス社会を生き抜くためのモーツァルト療法について学びます。

これまでの内容を総括するような内容にもなっていますので、学んだことを思い出しながら読み進めてみてください。

 

 

現代はストレス社会

 

現代社会は、ストレスを誘発する要因がいっぱいあふれています。科学技術が進み、便利になりすぎた世の中では、さまざまな精神的なストレスが生み出されています。とくに、パソコンで一日中仕事をしている人は、以前よりも負担が増加して、圧迫感を抱いて生活している人も増えています。

 

 

一方、不況や倒産によって生活不安が重なり、希望や意欲が著しく損なわれています。将来への不安や恐れが増大すると、心の病となって表れ、体に不調が出てきます。いわゆる「不定愁訴」とよばれる、なんとなく気持ちが乗らない、暗い気持ちが原因で表れる症状が引き起こされます。ノイローゼとまでいわれなくても、ストレスを放っておくと、うつ病や神経症あるいは心身症になる危険性があるのです。

 

 

したがって、ストレスを解消する何らかの方法を持たなければなりません。ストレスは日々の生活からなくなるわけではないので、それに打ち勝つ方法、あるいはそれをうまくかわす方法を身に付ける必要があります。すでに述べているように、外部からストレスが加わると、脳神経系に最初に悪影響が出て、最終的には自律神経系の乱れや、ストレスホルモンであるコルチゾールが多く分泌されるようになります。この結果、呼吸や血圧が不安定になったり、血行が悪くなって冷え症に苦しめられます。また、体脂肪が増えて肥満になったり免疫力が低下したりもします。この意味で、だれもが早急にストレスから生じる心身の緊張を解く必要があるのです。

 

 

 

モーツァルト療法でストレスを解消

 

 

そこで、心身の疲れを癒してストレスを解消するために、モーツァルト療法を活用します。もちろん、入浴やアロマテラピー、あるいはツボ療法、腹式呼吸などもリラックス法になります。しかし、現代人の忙しい日々の生活の中では、こうしたリラックス法を手軽なストレス解消の手段として習慣づけるのはなかなかむずかしいものです。これらに対して、音楽を活用して日々のストレスを解消する方法は、だれでも簡単に日々の生活に取り入れることができます。音楽は心の病を予防するためにも、もっとも身近なストレス解消法なのです。

 

 

 

最近では、ヒーリング・ミュージックの音楽もたくさん世の中に出ていますが、音楽療法としてストレスを解消したいのであれば、耳から入力される音楽は、リラックスモードを誘導するような副交感神経を活性化する作用を持っていなければなりません。この観点では、モーツァルトの音楽は、非常に効果的に副交感神経を活性化して、内臓にリラックス状態を導くことができるので、音楽療法に非常に適した音楽であると言えます。

 

 

 

効果的な音楽を聴き入ることで、脳内の緊張がほぐれ、全身の細胞の分泌力も高まります。そのため、ストレスからくる交感神経の優位状態に、簡単にブレーキをかけることができるのです。短時間で効果があるということは、時間に追われて生活する現代人にとって、きわめて大きな意味があります。最初は1日たった10分の時間で構わないので、モーツァルトの音楽に聴き入ってください。モーツァルトの音楽を聴く習慣を身に付ければ、それがもっとも簡単なストレス解消法になります。ストレスをためていると、生活習慣病にもなりますし、発がんの確率も高まります。また、アレルギーも発生しやすくなったり、ウイルスなどの微生物による感染症も増加します。しかし、「わずか10分」の音楽療法タイムを作り、その実践を習慣にすることが、健康維持につながっていくのです。最終的には1日に2~3回、30分ほど聴き入ることが理想的ですが、まずは「1日10分」から始めてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

生活に合わせたモーツァルト療法の実践

 

それでは、ストレスとうまく付き合うために、モーツァルト療法を実践する方法をアドバイスいたしましょう。まずは、朝一番、朝食前に実践することです。これにより、これから一日に受けるストレス要因に対して、柔軟に対応できるような状態を作り出します。また、仕事に疲れたときに10分間、集中して聴き入ることも効果的です。こうすることで、交感神経が安らぎ、次のステップの仕事に専念でき、生産性の向上にもつながります。さらに、帰宅したら、就寝前にも音楽療法を実践して下さい。知らぬ間に、深い眠りにつけることでしょう。一日の疲れが癒され、脳も身体も、ノンレム睡眠とレム睡眠という規則正しい睡眠リズムが回復して、明日の活力を取り戻すことができるのです。

 

 

 

また、自分の精神状態に合わせて実際に聴く曲を選ぶと、さらに効果が上がります。イライラしているときであれば、比較的ゆったりした、明るい曲が適しています。また、憂鬱で気分が沈みがちならば、テンポの早い曲、生き生きとした曲を聴くと良いでしょう。現代人は過密で不安な生活を余儀なくされています。この状態から逃れられない以上、現実を直視しながら、自分の健康は自分で守るという意識を高め、音楽療法を生活にうまく取り入れて健康を維持させてください。

 

 

 

 
 
 

まとめ

 
 
現代人は過密で不安な生活を余儀なくされています。この状態から逃れられない以上、現実を直視しながら、自分の健康は自分で守るという意識を高め、音楽療法を生活にうまく取り入れて健康を維持させてください。

 

 

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