- 2019.11.13
- INTERVIEW
福利厚生分野 で、”整体 × アパレル” の異業種コラボ?!
整体×骨盤サロン「カ ・ ラ ・ ダ ファクトリー」 以下カラダファクトリーなどを展開する株式会社ファクトリージャパングループであるファクトリージャパンは、ワールドグループの「オペーク ドット クリップ」や「 THE SHOP TK 」を運営する株式会社スタイルフォースワールドグループを運営する株式会社スタイルフォースと福利厚生分野での提携を開始し、10 月 25 日(金)に企業コラボ発表会・ファッションショーを開催しました。
整体とアパレル企業の異業種によるコラボ!福利厚生は、ファッションショー?!ということで、その正体を探るべく潜入してまいりました。
今回の発表会では、「ファッションステージ」と「施術ステージ」の2つのステージで構成されており、それぞれとても興味深いものでした!
社員がモデル?!「ファッションステージ」
「ファッションショーステージ 」 では、ファクトリージャパンの社員がモデルとして登場し、そのモデルを株式会社スタイルフォースの社員がコーディネートします。モデルの方はコーディネイト前と後で、全然表情が違い、コーディネイト後は、自信に満ち溢れた顔をしていたのが印象的でした。
正しい姿勢に導く「施術ステージ」
「施術ステージ」では、株式会社スタイルフォースの社員が登場し、ファクトリージャパンの社員が施術を行います。わずかな施術時間で、カラダの歪みを直したり、カラダを柔らかくします。施術には、株式会社ワールドストアパートナーズ 谷村社長も参加し、施術前に-18cmだった屈伸が、施術後は地面に手がつくほど!プロの施術に会場も沸きました。
ファクトリージャパン代表小牧めぐみさんにインタビュー
―今回コラボに至ったきっかけは何ですか。
昨年スタイルフォース社様より弊社宛てにお声掛けいただきました。
当社としましても、異業種(ファッション業界)の会社様とお取組みすることが、スタッフの福利厚生とモチベーションアップに効果が見込めると捉えたため、前向きに調整を重ね、このような発表が出来ることになりました。
―福利厚生を「ファッションショー」にしようというアイデアはどのように生まれたのですか。
日頃業務に励んでいるスタッフに、一般的に「福利厚生」というと、パンフレットやWEBでの案内ではなかなか伝わりにくい。当社は、スタッフとのリアルなコミュニケーションを大切にしています。
この取り組みを認知・利用促進するためには、イベントを通じた理解促進が最も効果的と判断しました。
―企画者がそのアイデアを決めて、発表したときに社内の反応はいかがでしたか。
アパレル大手である「ワールドグループ スタイルフォース社」様とのコラボについては意外だったようで驚きと、どういった経緯でご縁があったのかという質問がありました。施術体験イベントで発表会を行うということは、イベントは店頭でもよく行っているためか、すんなり理解し受入れてもらえました。
ファッションショーに関しては、どういう演出となるのかイメージが出来なかったので、出演するスタッフを中心にどう変身できるのかなど、当日が楽しみだという声が上がっていました。
整体師は白衣を着ると、「白衣の覚悟」をもち「先生」としてスイッチが入りますが、ファッションショーは初めての経験で、素の自分ですから、かなり緊張していました。
―経営者(社長)にとって、福利厚生とはどういったものですか。
一般的な回答ですと、「スタッフの労をねぎらうもの」、「今後も働き続けるための休息を支援」、といった性格のものが多いと思います。そういった一覧性や網羅性も必要かもしれません。
ただ、私としては、スタッフを楽しませてあげたい、という想いが強いです。
また、整体師は専門職。会社に所属していただいているメリットというのを感じるきっかけであって欲しいと思います。このようなコラボイベントもそうですし、会社に所属しているからこそ得られるような取り組みを通じて、様々な気づきや学びを提供し、驚きと感動を与えていきたいと思います。
当社のサービスを生み出してくれるのは人財が全てです。
「スタッフの人生を考え、日々成長しながら長く働き続けるために、何が出来るか」を考え行動し続ける会社にしなくてはいけません。
スタッフの身になって楽しんで利用できる特典を設けることが一番です。
たとえば当社は、健康産業であり整体サロンを運営していますから、社員は自社グループ内サロンの施術が半額で利用できます。「社員はみんな家族」と考えておりますので、スタッフのご家族も対象としております。
やはり、身近な人がつらさを抱えているとき、どうにかしてあげたいと思うのは家族として当然ですし、施術家であればなおのことそう思っています。休暇の時にケアしてあげることも出来ますが、家族と離れて暮らしていても、当グループサロンがある地域であれば半額で受けられます。そのようなスタッフのご家族がサロンに通っており、大変好評だという声は聞いています。
これ以外にも、スタッフが生き生き働けるよう、今回のワールドグループ様とのコラボ(特典クーポン)など、リアルな場を設けるような形で認知・利用拡大に努めていきたいと思っています。
―近年、「有給休暇の義務化」や「副業解禁」等、「働き方改革」がフューチャーされていますが、経営者としては、どのようにお考えですか?
スタッフの働いている時間の効率化という意味では、スタッフがお客様と向き合う施術・接客に集中できるよう、人でなくてはならないことと、人の手以外で行えることをシステム化して効率を上げることだと思っています。
今年2月~3月に全社的に基幹システムを入れ替え、シフト管理から、お客様の即時予約、売上集計、会計処理までを一元化する大規模システムを導入しました。
まだまだ途上ではありますが、人の手を介すべき作業とシステムでカバーできる作業を見極め両輪で動かしていきたいと思っています
―近年、「人手不足」などの問題もございます。そんな中で福利厚生も求職者には会社を選択する材料の一つになるかと存じますが、今回のコラボ以外にも何か社内でやっていたこと、もしくは今後予定していることがございましたら教えてください。(※福利厚生に限らず、何か社内でやっている特有の取り組みなどでも良いです。)
サービス業としては「人手不足」は確かに大きな課題の一つだと思います。
ただ、日本は先進国の中でも特に少子高齢化が進んでおり、モノはたくさんある成熟した社会であり、お客様の健康・未病に対する関心は高いです。ビジネスチャンスがあります。
整体師は、社会から求められている仕事であり、将来性がある職業だと確信しています。
社会的な課題である少子高齢化や働き手の人口減などの対策を1社で担うのは無理がありますが当社として出来ることは「働くモチベーションを高くもっていただく」こと。
仕事が楽しいと思えるか、教育・研修で成長できることを楽しめるか、お客様に寄り添う時間の経過を楽しめるか、そういうリアルな体験を提供できるか、ということが重要だと考えています。
そのため、以下のような取り組みを中心として、スタッフに驚きと感動、働くモチベーションを持ってもらえるよう取り組んでいます。
①「匠の技コンテスト」という技術コンテストを毎年開催しています。
当社の320店舗以上の整体サロンのトップを目指す技術コンテスト。この日一日限りではなく、これに向かって技術や成績を公開するなど自分の努力やポジションが見える化しています。
1サロンだけの比較ではなく、全サロンの中での自分の立ち位置が見えることで、同期入社や先輩後輩の動きも見えます。そこで学ぼう、チャレンジしようと思って頑張る経過を大切にしています。
②アスリート支援、エンタメ支援を積極的に展開しています。
当社のスポーツトレーナー・整体師が、試合や合宿、イベント会場に帯同。
一流アスリートの方や、アーティストの方、またイベント会場での施術サポートをしています。
本日のようなファッション関係のお仕事の方もそうですし、アスリートやエンタメ業界に携わる方も整体の技術を求めてくださっている。
それは当社の誇りであり、スタッフが技術や接客を学び続ける大きなモチベーションになっています。
③サロン展開では、「のれん分け制度」も設けております。
施術家として経験を積んだあと条件をクリアすれば「カラダファクトリー」サロンをフランチャイズ展開する制度を用意。整体師は専門職ですので、当然、店長歴が長くなると独立心も湧きます。カラダファクトリーが好き、整体師という仕事が好き、そう思っていただける方には会社は全力でサポートさせていただいています。
すでに、3名のオーナーが誕生しており、今後も増える見込みです。
―ありがとうございました。異業種のそれぞれの特性を生かした福利厚生。今までになかった新しい可能性を垣間見た気がしました!