努力が報われる人の名言と習慣10選

薄暗い部屋で努力の成果が出ずに悩むビジネスパーソンと、窓から差し込む未来への希望の光

頑張っているのに成果が出ないと感じる瞬間は、多くの人が一度は通る道です。続けていたことの手応えがつかめず、周りばかりが前へ進んでいるように見えたり、自分のやり方が間違っているのではないかと、ふと不安になったりする経験は誰しもあるでしょう。努力が報われないという感覚は、誰の心にも起こりうる自然な働きから生まれます。

この記事では、まず「努力が報われない」と感じてしまう心理的な理由を取り上げ、続いて、大谷翔平やイチロー、ヘレン・ケラーなど、粘り強い努力を実らせた10人の名言と、努力の背景にある習慣や生き方を紹介します。さらに、努力を成果につなげる人が続けている、目標設定や継続のコツも解説します。今の努力を見直し、次の一歩につなげる手がかりとして役立てば幸いです。

Q.努力が報われる人の習慣にはどのような共通点がある?
A. 努力が報われる人に共通するのは、努力を習慣として続けた点です。今は報われないように感じていても、続け方を見重すことで成果に近づきます。大谷翔平やイチロー、王貞治などの言葉には、現状に満足せず、小さな積み重ねを信じて継続する姿勢が表れています。
目標を具体的に立て、必要な行動に分解し、毎日続け、失敗の原因を分析し、自分の成長を過去の自分と比較して確かめることで、努力が成果につながるでしょう。

「努力が報われない」と感じてしまうのはなぜ?

少し考え込んでいるオフィスカジュアル姿の若い男性ビジネスマン

努力が報われないと感じるのは、努力から成果が現れるまでタイムラグがあること、他人とつい比べてしまうこと、将来の予測ができないこと、の3つの理由から生まれます。

努力が報われないという気持ちは、いずれもよくある人間の心の働きによって発生します。能力の低さや性格の欠点が原因ではなく、誰しも起こりうることです。

心理関連する概念提唱者・時期
成果が見えずに心が折れる学習性無力感マーティン・セリグマン(1967年)
他人と比べて取り残されているように感じる社会的比較理論レオン・フェスティンガー(1954年)
先行きが不透明であることに耐えられない曖昧さ耐性エルゼ・フランケル=ブルンスウィック(1949年)

ここでは、3つの心の動きが生まれる理由を、詳しく解説します。

努力の成果が見えずに心が折れそうになる

努力を重ねても変化が感じられない時期が続くと、これ以上努力を続けても意味がないのではと思えてくる瞬間があります。

成果が見えないまま努力が続くと心が折れるのは、「何をしても変わらない」という無力感を学習してしまうためです。米国の心理学者マーティン・セリグマンが1967年に提唱した「学習性無力感」は、努力しても状況が変わらない経験が重なると「どうせ無駄だ」という認知が形成される現象を指します。

努力している中で学習性無力感を感じてしまうのは、努力と成果が短期間では比例しないためです。努力をしていても、成長は直線的に進まず、一定期間は変化を実感しにくい時期を伴います。そのため成果が見えない段階で「自分のやり方が悪い」と結論づけて、努力をやめてしまいます。

他人と比べて自分だけが取り残されている気持ちになる

同期や同僚が次々と成果を上げているように見えて、自分だけが置いていかれている気がするのは、自分より優れた相手と比べる「上方比較」が劣等感を生むためです。米国の心理学者レオン・フェスティンガーが1954年に提唱した「社会的比較理論」によると、人は客観的な基準がないとき、他者と比べて自分の位置を測ろうとします。

上方比較はライバルとの差を縮められそうな状況では、「自分もああなりたい」と感じ、奮起したり、向上心を持ったりすることにつながります。しかし、差が大きすぎたり、努力しても縮まらないと感じたりした場合には、劣等感や自己評価の低下を招きます。

特にInstagramやFacebookなどのSNSでは、他者の成功や好調な場面だけが切り取られて流れてくるため、等身大の自分と比べて落ち込む原因となりやすいでしょう。

行く先が見えずに不安に押しつぶされそうになる

今の頑張りがどこに向かっているのか分からないまま進み続けるのは、大きな心の負担になります。人間の脳は先を予測できない状況では、生存のために可能な限り慎重な行動を取るように動作するためです。

オーストリア出身の心理学者エルゼ・フランケル=ブルンスウィックが1949年に提唱した「曖昧さ耐性」は、未知や予測できない状況への耐性を表す概念です。曖昧さ耐性が低い人ほど、曖昧な状況に対して強いストレスを感じる傾向があります。一方で、曖昧さ耐性が高すぎると、曖昧な状況を打開しようとせずに突き進んで大きな失敗をしたり、事実関係を検証する動機が欠けたりするため、必ずしも高ければよい要素ではありません。

努力の到達点や評価のタイミングが示されない仕事では、進み具合を自分で測れず、「今の方向で合っているのか」という不安が過剰に膨らみやすくなります。とはいえ、適度な不安は未知の危険を予測し、回避するために必要な存在で、なくすことはできません。今感じている不安の原因を知り、小さな成果を確認することが大切です。

努力が報われた人が残した名言・習慣

手書きのノートとペン、ノートパソコン、設計図のあるワークスペース

努力が報われた人に共通するのは、地道な努力を習慣として続けた点です。各分野で結果を残した人物の歩みをたどると、日々の積み重ねや失敗への向き合い方こそが、努力が報われるために重要だったと分かります。

これから紹介する10人の人物も、はじめから順調だったわけではなく、伸び悩みや失敗を抱えながら歩みを続けてきました。努力を実らせた10人の偉人の言葉と、成功に至るまでに築いた習慣や歩みを紹介します。

【大谷翔平】の名言・習慣

「最初から野球がうまかったわけでなく、僕より野球のうまい選手をたくさん見てきた」

大谷翔平を支えたのは、現状に満足せず、上達し続けること自体を自分の才能と捉える姿勢です。1994年生まれの大谷翔平は、花巻東高校時代に目標を9×9のマスへ書き出す「目標達成シート」を作成し、「プロ野球8球団からドラフト1位指名を受ける」という目標のためにするべきことを決めています。

さらに、大谷は中学のころから誰に指示されたわけでもなく、娯楽をほぼ断ち、自分の動きをノートに書き留める生活を自分で決めて続けていました。プロ入り後も自分のパフォーマンスを最大化するために1日10時間以上眠ることを義務付け、栄養士が決めた体づくりのための食事メニューを摂り、アルコールを断つなど、極めてストイックな生活を続けています。

大谷翔平にとっての「才能」とは、自分より上手な選手を数多く見ても気後れせず、諦めずに上達して勝つことです。この考え方が、この言葉に現れています。

【イチロー】の名言・習慣

「小さなことを重ねることがとんでもないところへ行くただ一つの道」

イチローの強さの源は、幼いころからの猛練習と、毎日の準備を一定の手順で繰り返す習慣にあります。1973年生まれのイチローは、3歳でバットを握り、小学3年からは学校が終わると父・宣之と日が暮れるまで投球50球とティーバッティング200球を続けました。中学を卒業するまでの7年間はほぼ毎日バッティングセンターに通い、月の利用料は5万円に達したといいます。父からは「ボール球には手を出すな」と言われ、来た球を見送って選球眼を鍛えました。小学6年の作文には、365日のうち360日は激しい練習をしていると記しています。

1991年にドラフト4位でオリックスに入団した後も、独特の「振り子打法」を一軍の首脳陣に否定され、フォーム改造を求められて結果が出ず、二軍へ落とされました。二軍打撃コーチの河村健一郎とともに振り子打法を作り直したことで、1994年に日本プロ野球史上初のシーズン200安打を達成しました。

イチローは現役時代は常に打席やグラブの手入れ、ストレッチなどの動作を毎日同じ手順で繰り返し、コンディションを一定に保ち続けていました。小さな努力を毎日継続し続けたからこそ、ギネス世界記録に認定された日米通算4,367安打を達成し、日本出身の選手として初めての米国野球殿堂入りに輝いたと言えるでしょう。

【スティーヴン・キング】の名言・習慣

「どんなことでも、自分に才能があると分かると、ひとは指から血が出たり、目が飛びだしそうになるまで、それに没頭する」

スティーヴン・キングの創作を支えたのは、毎日決まった量を書き続ける執筆習慣です。現在「モダン・ホラーの帝王」として世界中で売れるベストセラーを多数上梓し、ハリウッド映画の原作を数多く作ってきたキングも、かつては困窮のうちにいました。

父親が幼いころに失踪し、女手一つで育てられたキングは、クリーニング屋の店員として働きながら、毎日2,000語の小説を書き続けました。しかし、当初のキングの小説はまったく売れず、執筆で得た収入を足しても生活保護とほぼ変わらない金額しか稼げませんでした。

その後、高校教師の職を得たものの、年俸は6,400ドルと低く、トレーラーハウスで暮らし、夏休みはクリーニング店で働き、妻タビサもドーナツ店で家計を支えました。デビュー作である『キャリー』すら、生活の苦しさと執筆の苦しさの双方から、一度は完成させるのが難しいと感じて初稿をゴミ箱に捨てるほどに追い詰められています。才能を自覚した人は寝食を忘れて没頭すると語った言葉は、この日々の延長にあります。『キャリー』の成功を起点に、キングは『シャイニング』『IT』などのベストセラーを世に送り出しました。

【ジェームズ・ダイソン】の名言・習慣

「発明の本質とは、成功の瞬間に至るまで、失敗を受け入れ続けることにある」

ジェームズ・ダイソンの発明を可能にしたのは、失敗を次の改良の材料として受け止め、試作を繰り返す粘り強さです。1947年生まれのダイソンは、紙パック式掃除機の吸引力が落ちる不満から、製材所のサイクロン集塵機をヒントに、サイクロン掃除機の開発に着手しました。

納得のいく製品にたどり着くまでに5年を費やし、その間に作った試作機は5,127台に及びました。1台ずつ問題点を確かめては直す作業を重ねるあいだ、収入はほとんどなく、妻が美術教室を開いて生活を支えました。借金は15万ポンドにふくらみ、破産寸前まで追い込まれます。完成後もイギリスやドイツ、アメリカの家電メーカーは「消費者は紙パックに慣れている」として相手にせず、最初に製品化を引き受けたのは日本の商社でした。

失敗を受け入れ続けることが発明の本質だと語った言葉は、この5,127台の試作そのものです。1993年に自社初の掃除機「DC01」を発売し、ダイソン社を世界的な家電メーカーへと育てました。

【ヘレン・ケラー】の名言・習慣

「結局、真の知識を得ようと望むものは、誰でも艱難の山を一人で登らなければならず、頂上への王道がない以上、私は曲がりくねりながら登らねばぬことに気付いたのです」

ヘレン・ケラーの学びを支えたのは、近道を求めず、困難な過程を一歩ずつ越えていく粘り強さです。1880年に生まれたヘレン・ケラーは、生後19か月で高熱により視力と聴力を失い、見えず聞こえず話せない三重の障害を負いました。

7歳のとき家庭教師アン・サリヴァンと出会い、手のひらに文字を書く指文字から学び始めます。水という言葉とその冷たい感触が結びついた瞬間をきっかけに、ケラーは次々と言葉を吸収していきました。点字を読み、相手の唇や喉に触れて発声をまねる訓練を重ね、指が血をにじませるほど勉強を続けたといいます。サリヴァンが講義の内容を手のひらに綴り続ける支えを受けながら、1904年にラドクリフ大学を卒業し、盲ろう者として世界で初めて学士号を取得しました。

知識を望む者は王道のない山を曲がりくねりながら登るほかないと語った言葉は、サリヴァンによる根気強い学びの中で、言葉を理解できた実感に根ざしています。ヘレン・ケラーは以後、世界35か国以上で講演し、障害者福祉の発展に生涯を捧げました。

【フローレンス・ナイチンゲール】の名言・習慣

「あなた方は進歩し続けない限りは後退していることになるのです。目的を高く掲げなさい」

フローレンス・ナイチンゲールの功績を支えたのは、事実を数で確かめ、状況を改善し続ける姿勢です。1820年生まれのナイチンゲールは、裕福な家庭で数学や統計学を含む高い教育を受け、若いころから統計に強い関心を持っていました。しかし、慈善活動の一環として貧しい人々を助ける中で、誰もが平等に医療を受けられないことに疑問を感じ、看護婦への道に進みます。

当時「卑しく、不潔な仕事」「医師の召使い」と見なされていた看護師にナイチンゲールがなることを家族は強く反対しましたが、理解を示した父の援助を受け、31歳でドイツの施設に入って無給で看護を学びました。1853年に始まったクリミア戦争では、翌1854年に看護師団のリーダーとして戦地へ向かいます。

当初は軍からお嬢様の遊びと見なされて看護の仕事を任されなかったナイチンゲールは、まず病棟の掃除と衛生環境の改善から取りかかりました。彼女が死者の記録を集め、統計の知識を生かして分析し、不潔な環境こそが死亡の主な原因だと示して改革を進めた結果、野戦病院の死亡率は当初の40%超から数%まで下がりました。

進歩を止めれば後退すると説き、高い目的を掲げた言葉どおり、帰国後も体調を崩しながら統計と報告書の作成を続けました。死因を整理する「鶏頭図」で統計を示した功績から「統計学の母」とも呼ばれ、1860年にはロンドンの聖トーマス病院に、宗教に基づかない世界初の看護学校を創設しています。

【伊能忠敬】の名言・習慣

「歩け、歩け。続ける事の大切さ」

伊能忠敬の偉業を支えたのは、年齢を理由にせず、学びと測量を一歩ずつ続けた粘り強さです。1745年生まれの伊能忠敬は、商家を継いで財を成した後、50歳前後で家業を子に譲りました。

隠居してから19歳年下の天文学者高橋至時に弟子入りし、測量と天文学を一から学び、1800年、55歳で全国測量の旅へ出発しました。正確な距離を測るために歩幅を69cmに保つ訓練を重ね、昼は歩いて土地を測り、夜は星を観測して位置を確かめる作業を、17年にわたって続けました。歩いた距離は地球およそ1周分にあたる約4万kmに達します。

歩き続けることの大切さを説いた言葉は、この後半生の歩みと重なります。初の実測日本地図『大日本沿海輿地全図』は、忠敬の没後3年の1821年に弟子たちの手で完成しました。

【王貞治】の名言・習慣

「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」

王貞治の記録を支えたのは、欠点を直すために打ち込んだ猛練習の日々です。1940年生まれの王貞治は、1959年に読売ジャイアンツへ入団した当初は伸び悩み、「王は王でも三振王」と揶揄される時期もありました。

プロ4年目を前に荒川博コーチの指導を受け、踏み込むと手が下がる欠点を直すため、王は自身の打ち方の改善に取り組みます。荒川の自宅の八畳間に連日通い、試合の前後に素振りを繰り返し、議論しながら夜明けまでバットを振る日もありました。畳が1~2か月で擦り切れ、手の皮はむけて血がにじむほど練習を続けた結果、一本足打法を生み出しました。

報われない努力はまだ努力と呼べないと言い切った言葉は、この鍛錬への自負を映しています。1962年に一本足打法を披露して以降は本塁打を量産し、通算868本塁打という世界記録を打ち立てました。1977年には国民栄誉賞の第1号に選ばれています。

【エイブラハム・リンカーン】の名言・習慣

「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ」

エイブラハム・リンカーンの歩みを支えたのは、失敗のたびに立ち上がり、独学を続けた粘り強さです。1809年にケンタッキー州の丸太小屋で生まれたリンカーンは、開拓農民の子としてほとんど学校に通えませんでした.

リンカーンは夜は薪の灯りのもとで、手に入るわずかな本を繰り返し読み、独力で知識を蓄えました。21歳で家を出た後は雑貨店の経営に失敗して多額の借金を負い、返済に長い年月を費やします。働きながら法律を学んで27歳で弁護士の資格を取り、政治家への道を目指すものの、合計7回もの落選を経験し、大統領になったのは51歳のときでした。

転んだことより立ち上がることに関心があるとした言葉は、この生き方をそのまま示しています。1860年の大統領選で当選し、南北戦争のさなかの1863年には奴隷解放宣言を発表して、分裂の危機にあった国家の統一を導きました。

【松下幸之助】の名言・習慣

「あなた、儲からん儲からん言うけど、小便赤くなったことあるか」

松下幸之助の経営を支えたのは、苦境を人や環境のせいにせず、自らの努力を尽くす姿勢です。1894年生まれの松下幸之助は、家が傾いたために9歳で尋常小学校を中退し、大阪へ丁稚奉公に出ました。松下は大阪電灯(現:関西電力)で働いた後、1917年に独立し、自宅で妻や義弟とともに電灯用ソケットの製造を始めました。しかし、最初の製品は売れず、手伝っていた友人も離れていきました。その後、二股ソケットの開発によって苦境を脱し、自転車用ランプなどを次々と開発したことで、のちにパナソニックとなる松下電器を一代で世界企業へと育てました。

血の小便が出るほど苦労したかと問うた言葉は、1964年の「熱海会談」で生まれました。不況で赤字に苦しむ販売会社の社長約200人を集めた席で、苦境を訴える相手に、努力を出し尽くしたかを問い直したものです。人や環境に責任を求める前に、自分にできることをやり切ったかを見つめる姿勢が、血の小便を尋ねる言葉の根幹にあります。

なお、熱海会談で松下は相手の話を真摯に聞いた上で、最終的に販売会社が悪いのではなく、非はすべて松下にあるとして、陣頭指揮を執って経営改善を行いました。相手の努力を認め、自分のやり方を率直に改めることも含めて、松下幸之助の人間性が表れています。

努力が報われる人になるため身につけたい習慣・コツ

前を向いて爽やかな笑顔で歩くスマートカジュアル姿のビジネスパーソン

努力を成果に変える人は、再現性のある習慣を身につけています。目標を定め、行動に分解し、毎日続け、振り返って改善するという一連の流れを習慣にすると、努力の成果を感じやすくなり、長く続けられます。

5つの習慣をすべて身につけるのは大変だと感じる人もいるでしょう。しかし、最初から5つを完璧にこなす必要はなく、取り組みやすいものから順に1つずつ試していく形でも、効果が発揮されます。

ここでは、努力を実らせるために身につけたい5つの習慣を、すぐ取り組める形で順番に解説します。

具体的な目標を立てる

努力を成果につなげる第一歩は、「頑張る」などの曖昧な目標ではなく、数値と期限を伴う具体的な目標を立てることです。心理学者エドウィン・ロックとゲイリー・レイサムの目標設定理論では、具体的で適度に難しい目標が高い成果につながると分かっています。

目標を立てたら、S.M.A.R.Tと呼ばれる5つの基準で点検すると、具体性と実現性を確かめられます。

基準内容
Specific(具体的)何を達成するかを明確にする
Measurable(測定可能)数値で進捗を測れるようにする
Achievable(達成可能)努力すれば届く難易度にする
Relevant(関連性)自分の目的とつながっている
Time-bound(期限)いつまでに行うかを決める

たとえば「英語を頑張る」という漠然とした目標を、「6か月後にTOEICで700点を取る」と定め直すと、何をすればよいのかが明確になり、努力が報われるための行動に移りやすくなるでしょう。

※出典:ResearchGate「Building a Practically Useful Theory of Goal Setting and Task Motivation」

目標のために「必要な行動」を洗い出す

目標を決めたら、達成に必要な行動を具体的なタスクへ分解しましょう。目標を掲げただけでは日々何をすべきかが定まらないため、ゴールから逆算して行動に落とし込む作業が欠かせません。特に忙しいときほど、細かくステップを分けることで、隙間時間を有効活用しやすくなります。

たとえばTOEICで700点を目指す場合、「単語を1日30語覚える」「週に2回、模試を時間内に解く」のように、今日から取りかかれる粒度まで目標を分けましょう。さらに優先順位をつけ、点数への影響が大きい行動から着手すると効率的です。行動が具体的になるほど、するべきことが見つからず迷走する時間を減らせます。

小さくても毎日行動を継続する

毎日努力を続けるのは難しいため、比較的労力が小さなことを、習慣に結び付けるとよいでしょう。意志の力だけに頼ると続きにくいため、行動を自動的に始められる仕組みをつくることが有効です。

心理学者ピーター・ゴルヴィツァーが提唱した「実行意図」は、「もしXをしたら、Yをする」と事前に決めておく、if-then形式の計画です。ある研究では、if-then形式で計画した人の91%が運動を継続できた一方、目標を立てただけの人は39%にとどまりました。

「朝、歯を磨いたら、英単語を10個覚える」のように、既に定着した習慣へ新しい行動を紐づけると、無理のない形で努力を継続できます。

※出典:British Journal of Health Psychology「Combining motivational and volitional interventions to promote exercise participation: Protection motivation theory and implementation intentions」

なぜ失敗したのかを分析する

努力が報われる人は、失敗を放置せず、原因を分析して次に生かします。同じやり方を続けても結果は変わらないため、うまくいかなかった理由を言語化し、次の行動を修正する振り返りが重要です。

代表的な分析方法が、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Action)を繰り返すPDCAサイクルです。たとえば模試の点が伸びない場合、「文法は得意だが、長文で時間切れになる」と要因を切り分け、次は長文の演習を増やすといった形で改善へつなげましょう。

ただし、うまくいかなかった原因を見つめ直すのは、気が重い作業です。したがって、失敗を「自分ができない証拠」と捉えるのではなく、改善のための材料と捉えるマインドセットを持つのがおすすめです。また、失敗の原因が分からずに同じことを繰り返す辛さよりも、原因を突き止めて解決するほうが気が楽になる、と考えるのもよいでしょう。

他人と比較するのではなく過去の自分と比較する

比較の基準を自分の過去に置くと、自分が気付いていなかった日々の変化に目を向けられ、モチベーションを保てます。

たとえば「同期に遅れている」と考えるのをやめ、「先月より覚えた単語が増えた」と、自分自身の変化を測りましょう。日々の学習量や成果を記録しておくと、小さな前進が目に見える形で残ります。

努力が報われる人になりたいならアイ・イーシーの通信教育もおすすめ

目標は決めたものの動き出せない、1人での独学は計画倒れになりがち……という人には、アイ・イーシーの通信教育講座がおすすめです。アイ・イーシーの講座は、専門講師による添削や個別フィードバックを通じて、知識を身につけながら、それを使う練習まで進められる仕組みを備えています。ビジネススキルから資格取得まで200以上の講座があり、働きながら自分のペースで学べます。努力を続ける最初の一歩を後押しする学びの場として、ぜひご検討ください。

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まとめ

努力が報われる人に共通するのは、努力を習慣として積み重ねられるかどうかです。紹介した偉人たちも、失敗を受け入れながら地道な努力を続けた結果、成果を手にしました。

成果が見えない時期は、結果が遅れて表れている途中の段階だと捉えることが大切です。努力が無駄になっているわけではありません。比較する相手を過去の自分に移し、小さな前進を記録していくと、努力の積み重ねが目に見えてきます。具体的な目標を立て、必要な行動へ分解し、毎日少しずつ続けることが、成果への近道です。失敗したときは原因を分析して次に生かすと、努力の方向を正しく保てます。

他人の成果にとらわれず、自分の歩みを信じて続けられる人ほど、努力を着実に成果へと変えていけます。今は報われないように見える積み重ねも、自分だけの確かな力として残っていくため、今日の小さな一歩から始めてみてください。

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