《日本語版への序文》
1997年に「マーケティング・アンド・インフォメーション・テクノロジー」の初版が世に出てからこのかた、マーケティングの世界は大きな変革のただなかにあります。インターネットや携帯電話のようなテクノロジーが飛躍的な発展を遂げたため、マーケティングの手法は様変わりの様相を呈しています。いまや時間は実際の速さに基づいて測定されています。マーケットへ進出する時間は、かつての月単位や年単位の計算から日数や週単位で測定されるようになりました。1997年の当時、私たちはマーケティングとインフォメーション・テクノロジーがいかに不可分の関係にあるかを説明しました。この両者の不可分の関係は、ついにインフォメーション・テクノロジーを理解できないマーケティング担当者は絶滅の危機に瀕していると言わざるをえないところまできてしまったのです。
このたびIEC社が本書「マーケティング・アンド・インフォメーション・テクノロジー」を日本語に翻訳することになったことを、私たち関係者は光栄に思っております。本書は、欧米のマーケティングを専攻する人々の間で、まさに必携の教科書となっています。今回のIEC社の日本語版が、日本でもおなじように多くの人の目に触れることを心から願っているしだいです。
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