教育業界の常識にQuestionを投げかけるメディア

創考喜楽

地方の国立大学陸上部が、
数々の日本記録を塗り替えた不思議

INTERVIEW

※本コーナーは2006年のインタビュー記事の再掲となります。

 

アフォメーション、アサーション、コンピテンシー・・・・・。
過剰に脚色された言葉がばかりが横行し、コーチングの本質は埋もれてしまってきている。
そうした中、「成果を出す」という本来的な目的を第一目標に掲げ、無名の福島大学陸上部を陸上王国と言われるまでに育てあげた監督がいる。
走り幅跳びの池田久美子選手、400m日本記録保持者・丹野麻美選手などを育て上げた男が川本和久監督だ。
彼に、訊いた。
そこには、忘れかけていたコーチングの本質が、あった。

 

単純明快な基礎理論とそれに基づいた選手個々に合わせた強化プログラム、そして潤滑油となるコミュニケーションの技術。その3つが揃うことによってはじめて「成果」を出すことにつながる。ビジネス社会でも、この3要素が「成果」を上げるための必要条件といえそうだ。

 

 

川本   和久 (かわもと かずひさ)


◇1957年生まれ佐賀県伊万里市出身
筑波大学卒業後、同大大学院でコーチ学を専攻
日本陸上競技連盟強化委員会女子短距離部長
主たる研究:陸上競技・どうしたら速く走れるか?
どうしたら遠く跳べるか?・トレーニング構成論

 

◇主な経歴
高 校時代より陸上競技をはじめ筑波大学へ入学、陸上選手として活躍する。その後、同大学大学院でコーチ学を専攻し、小学校講師などを経て福島大学教育学部に 助手として勤務。同時に陸上部監督となった。20代のときに、当時は無名校であった福島大学を東北総合優勝に導く。30代で日本記録保持者を生み、以後大学陸上界の名コーチとして、丹野麻美(400m日本記録保持者)、吉田真希子(400mハードル日本記録保持者)など、多くのトップ選手を育てている。

 

連載一覧

Copyright (C) IEC. All Rights Reserved.