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The Diversity Training /
ダイバーシティトレーニング |
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■グローバル化
最近、コンビニでレジを打つ店員たちの名札が気になっている。時には一目で読み取れないほどに長いカタカナであったり、読み方のわからない漢字であったりするのがなかなか面白い。これこそが日本がグローバル化したことの証しなのではないかと感じている。
日々の暮らしの様々な場面において、日常的に「外国人」に接するというこうした状況は、おそらくつい最近まで大部分の日本人にとって想像しがたいものだったはずだ。ある意味、それだけこれまでの日本は特殊な国だったし、誰もが理解可能な共感できるバックグラウンドを持ち、以心伝心などという言葉に、初対面の他人同士がうなづき合えるような、まさに「ガラパゴス的」状況であった。
しかしグローバル化の波はこの10年ほどの間に日本の隅々にまで大きな影響を及ぼすようになっている。昨年行われた厚生省の外国人雇用状況調査によれば、日本で働いている外国人の総数は68万2,450人。業種別にその分布を見ると、製造業が一番多くて38.2%、サービス業が12.5%、卸売・小売業10.6%、宿泊・飲食サービス業11%、教育・学習支援業7%、情報通信業3.9%、その他16.8%となっている。
個人的な印象だが、多くの場合、彼らは日本人以上のやる気や向上心を持って仕事をしており、能力的に日本人を上回っている場合も少なくない。たとえば手元にある日経流通新聞では、コンビニの店長になっているタイ人の女性や、日用品を生産する大工場の工場長になったポーランド人女性などが採り上げられている。
海外展開を行う日本企業が増えたことも、仕事の場に外国人を多く見るようになった一つの原因と考えられるし、日本国内の生産年齢人口の減少を補うためには移民の受け入れが必要、というような議論もある。外資系企業においては、外国人が上司や部下になることは当たり前だ。いずれにしても机を並べて働く仲間が日本人ではない、という状況は今後ますます増えてくると想像できるし、むしろごく普通のことになってくるだろう。それがグローバル化だ。このように多種多様な人間が混ざり合って活動している状態はダイバーシティと表現されている。
■ダイバーシティが生み出す問題
職場に外国人が増えてくると最初のうちは言語が大きな問題になってくるが、やがてそれ以上に問題になってくるのが、日本の常識とされてきたことが常識とは言えなくなる、という価値観の多様化・国際化だ。時にこれは人間としての根幹に関わるきわめてデリケート、かつ重要な問題となる。同時に、ダイバーシティをつくり出している要素は人種、国籍だけに限らないという点も認識しておきたい。
ところで米国はもともと移民で成り立っている国であり、特に人口の密集した都市部は人種のるつぼなどと表現される。そして黒人の大統領が登場し、白人が人口的にマイノリティな存在になった頃から、米国の労働環境は歴史上もっとも多様化した状態にあることが、指摘されるようになっている。
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