クリスマスのイルミネーションだけではありません。公共の交通機関は24日の夜から減り始め、25日は終日ストップしてしまいます。まさに、ロンドンのダウンタウンのクリスマスは、お正月の大手町のような状態です。閑散としているのです。
クリスマスは、イギリスでは家族と過ごすものなのです。確かに24日には大きな荷物や大きなプレゼントをもった人たちを地下鉄で目にしました。エリザベス女王はテレビでクリスマス・スピーチをしたりして、完全に日本のお正月のようです。みんな家族のもとに帰るのです。プレゼントを交換し、家族でターキーを食べるわけです。
家族がいない人や、家族のもとに帰れない人、おまけに恋人もいない人などにはこのクリスマスは少しつらいようです。みんなが家族と一緒にクリスマスを過ごし、街にでてもレストランもやっていないし、そもそも誰もいないのです。TVの局によっては、「命の電話」のような自殺を思いとどまらせるための電話番号をキャピションで流すところもあるぐらいです。
世界の大都市なのにロンドンのクリスマスは少し物足りない気がします。シカゴのクリスマスの方が、ロンドンより楽しいです。ライトアップもきれいです。より商業化されているからかもしれません。
ただ、ロンドンの楽しみは、クリスマスの後にやってきます。ヨーロッパだけでなく世界中からロンドンのクリスマス・セールを目当てにたくさんの人がやってきます。目玉商品をめぐって、朝早くから長蛇の列もありました。入場制限をしているお店も多いです。セール品もあるのですが、普通に売っている商品もセールとなるのです。お買い得です。クリスマスに閑散としていた街は、脳内モルヒネ全開の人たちであふれかえります。今月の留学日記は観光案内のようですが、ロンドン旅行はクリスマスではなく、クリスマス明けがお勧めです。クリスマスのロンドン一人旅はお勧めしません。
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