香川県の直島に行ってきました。高松から船で30分ぐらい。人口はおおよそ3000人ちょっと。瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。
この小さな直島のたどってきた軌跡は、まさに日本の戦後の発展の歴史です。直島は、20世紀初頭までは農業や漁業を中心とした島でした。ただ、徐々にその第1次産業が行き詰まりを見せてきたため、企業を誘致して産業の転換を図ったのです。三菱の製錬所の受け入れでした。製錬所を中心とした企業城下町を創ることで活性化させるための誘致です。
これは大きな成功を収めました。島は企業城下町として大きく発展していったのです。所得が増えると同時に、人口も増えました。税収も増えて、インフラも整ってきました。第1次産業から第2次産業への転換によって経済的に豊かになった日本の島なのです。しかしながら、製錬所からの亜硫酸で山は禿げ上がってしまいました。まさに、日本が経験した公害と同じです。また、日本の金属製錬が国際競争において競争力を失っていくとともに、島の人口は減り始め、かつての活気もなくなっていったのです。 |
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▲直島全体がアートであるのと同時に、
そこから見える瀬戸内海をアートと融合させているのです。だからこそ動かせない。ここに来るしかないのです。 |
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▲神社を利用したアートです。
外からみると驚きはあまりないのですが、これ、中に入るとすごいのです。 |
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