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各界の一言居士のみなさんに、日本を、企業を、そして我々ビジネスマンを“よく”するために、
“最近アタマにきていること”を、リレーで綴っていただくコーナーです。 |
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第29回のゲストは
佐藤伝(さとうでん)
習慣の専門家。
佐藤伝のオフィシャル・サイト http://mandalanikki.com
行動習慣ナビゲーター公式サイト http://kodoshukan.jp
佐藤伝のツイッターは、9masu http://twitter.com/9masu
【習慣の専門家】 ニックネームは伝ちゃん
ナイン・マトリックス・ラボ(9マス研究所)代表
国際ナイン・マトリックス協会(iNMAX) 会長
1958年(昭和33年)生まれ。 福島県出身
都心にて創造学習研究所を30年にわたって主宰する。指導を受けた卒業生たちは、すでに三十代・四十代となり、各界で活躍している。 「なんとなくイイ気分」で生活していく事こそが、もっともだいじと独自の理論を展開。そのスピリットと行動習慣を世界に広めるために、行動習慣ナビゲーター(Dream NavigatorR)の資格認定制度をスタートさせ、全国から受講生が集まっている。わかりやすく具体的・実践的で即効性のある内容が評判をよび、上場企業のリーダー教育・新人研修や教育機関での講演に、ひっぱりだこの行動習慣マイスターでもある。海外講演も積極的に受けている。
主な著書。『幸運を呼びよせる 朝の習慣』 『いい明日がくる 夜の習慣』 『1日5分頭がよくなる習慣』 『夢をかなえる メモの習慣』 『幸せを引き寄せるお金の習慣』(以上・中経出版) 『魔法の習慣』(学研パブリッシング) 『「朝」日記の奇跡』 『「感謝の習慣」で人生はすべてうまくいく!』(以上PHP文庫) ※中国語版、韓国語版、台湾版など海外での出版も多数。
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世の中には、
「夢を絶対にあきらめるな! あきらめなければ夢は必ず叶う!」
と声高に叫ぶ講演家やセミナー講師が少なくない。
じつは、かくゆう私も、昔はそんなひとりであった。
かれこれ30年近く生徒を指導してきて、その中である男の子が
「先生、俺ボクシングの日本チャンピオンになりたいんです!」
と熱く語ってくれたことがあった。
「おお、君なら絶対なれる」
そう伝えた翌週に、また別の教え子が、同じ夢を携えてやってきた。
「うん、夢をあきらめるなよ」
そう言いながら、どこかやりきれない思いが交錯した。
いわずもがな、チャンピオンベルトをその腰に巻けるのは、たった一人である。
この件があってから、夢つまりドリームについて、深く考えるようになった。
ドリーム(夢)は、自分のエゴから出発していることが多い。
ドリーム(夢)は、己の過去への復讐であることが少なくない。いったいどういうことか?
具体的には、こうだ。こどもの頃、貧乏だった人が、金持ちになろうとしたり、
あるいは幼少時代に、ひとりぼっちで寂しかった人がアイドルを目指したりすることをさしている。
誤解しないでほしいのは、夢を持つなと言っているわけでもなく、夢自体を否定しているわけでもないということだ。
それどころか個人の夢から出発して大いに結構。
ただ、その夢(ドリーム)を志(ビジョン)まで昇華させ高めていこうといいたいのである。
我が家のこどもにイイ教育をという願望から、世界中のこどもたちに教育の機会をと願うことに似ている。
具体例を挙げるなら、マイクロソフトのエグゼグティブディレクターだった、ジョン・ウッドという人物。
彼は、そのポストをなげうって、開発途上国の子供たちのために学校と図書館を作りまくっているのだ。
(単なるボランティアでなく、ビジネスモデルとしても成功している彼の著書↓)
『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった』
Dreamは、自分のため → そのため ブレやすい。
Visionは、人のため・地球のため・道のため → そのため ブレない。しかも疲労度とストレスが全くちがう。
そしてドリームは叶えるものなのに対して、ヴィジョンは気づくものである。つまりイライラしているときは、けっしてヴィジョンにきづくことはない。
「エイム・アンド・ドリーム」から、「ヴィジョン・アンド・ミッション」へという言葉をとっさに思いついてけっこう気に入って自分のセミナーで使っているが、もうすでに英語圏では誰かが言っているかもしれない。
いずれにしても、夢を叶えることだけに必死になるなといいたい。足下にそっと咲いている花に気づかずに、バタバタと生きては、きっと悔やむ時がやってくる。
人生という旅は、どこか遠くにゴールがあるわけではなく、旅そのものが目的なのだ。
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