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舌足らずに気を付けよう。日本人は全てをはっきり言わずに、含みのある言い方をすることが多い。日本人相手であれば、言い残した部分を相手に汲み取ってもらうことでコミュニケーションが成立するが、米国人相手にこのやり方はまず通用しない。米国人は相手を説得するために必要な情報は全てさらけ出し、日本人にはくどいと思われる程よく話すのだが、逆に、相手にも同様のことを期待する。だから、米国人相手のスピーチは、日本人の感覚で「ここまで言わなくても」と思うくらい話すことで、丁度バランスのとれたものとなる。
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原稿の棒読みはせず、聴衆を見ながら話そう。日本では、準備した原稿を顔を上げずにひたすら読み続ける人がいるが、これを米国でやったら、「私のスピーチは面白くありません」「私は能力がありません」と最初から言っているようなもの。これでは、どんなに中身のあるスピーチであっても、聴衆がついてこない。
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スピーチ原稿は自分で書こう。自分で書いたスピーチは、内容が頭に入っているから常に原稿に頼る必要がない。原稿の棒読み対策にもなる。
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自然な姿勢を保とう。手は前や後ろに組んだりしないで、話の流れに沿って自然に前後、左右、上下に動かせばよい。また、話の内容が許す限り、笑顔を忘れないこと。
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ユーモアも交えよう。笑えるエピソードが一つや二つ入ると聴衆をグーと引き付けることが出来る。そこで話し手と聴衆とのコミュニケーションが成立すると、後は双方が波に乗れる。米国人のスピーチは、笑い話で始まるパターンがほとんどだ。
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ポイントは3点までにしよう。それ以上は、聴衆の頭に残り難いし、話し手も3点ぐらいまでは覚えていられるという訳だ。
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あるポイントを強調した後は、少し間を置こう。聴衆に消化時間を与えることで強調効果が高まるし、次のポイントにも入り易くなる。
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躊躇せず、自信を持って話そう。スピーチのテーマは普通、話し手が熟知していることだから、胸を張って話すこと。自信なさそうな、しどろもどろのスピーチは、聞いている方が耐えられない。逆に、自分の専門分野以外のことについてはスピーチは頼まれてもしない方が良い。
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大きな声で話そう。小さな声だと、たとえ内容のあるスピーチであっても、聴衆を引き付けられないし、会議や討論の場では他人に割り込まれ易い。だから、ゆっくりでも構わないから意識して大きな声で話すこと。
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キーワードを使おう。言いたいポイントを一言でいうとしたら、どんな言葉になるだろうか。その言葉をスピーチの中で効果的に使うことで、聴衆に強い印象を残せる。
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出来るだけスムーズに、情熱をもって話そう。話が途切れ途切れになると、聴衆が集中力を失い、なかなか波に乗れない。そうしたスピーチでは話し手の情熱が空回りしてしまう。
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質疑応答では、受け答えはできるだけポジティブにしよう。質問者が使用したネガティブな言葉は、返答で繰り返さないこと。よりポジティブな代替用語を使ってネガティブなイメージを排除したい。また、質問されたことは避けるのではなく、出来る限り誠意的に答えることで、質問者に好印象を与えよう。質問の内容を無視して、自分の主張したいことだけしか言わない人がいるが、そうした態度はマイナス効果を生むだけだ。
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