◆老齢基礎年金は何歳からいくらもらえるか

 国民年金から支給される老齢年金を老齢基礎年金といいます。
老齢基礎年金は、原則として25年以上国民年金に加入した人に、加入した期間に応じて65歳から定額の年金が支給されます。
老齢基礎年金の額は、20歳から60歳になるまで40年加入した人が満額で、平成14年度の支給額は年額80万4200円(月額6万7017円)となっています。
ただし、昭和16年4月1日生まれ以前の人は、国民年金制度が発足した昭和36年4月時点で20歳を超えていますので、物理的に40年加入することができません。
そのため、これらの人は60歳になるまでに加入できる期間加入していれば、満額の老齢基礎年金を受け取ることができます。 たとえば、昭和14年4月2日〜同15年4月1日生まれの人は38年加入していれば満額となります。
また、保険料の免除期間は通常の3分の1、半額免除期間は通常の3分の2の年金額となります。
老齢基礎年金の支給開始は65歳からです。しかし、希望すれば65歳前に繰り上げて受け取り始めることができます。これを繰り上げ受給といい、最大で60歳まで繰り上げることができます。
ただし、繰り上げ受給は65歳でもらえるはずだった年金額から減額された年金額になってしまいます。
早くもらい始めるほど減額率は大きくなり、60歳からでは30%の減額となります。つまり、65歳からもらえる額の70%の年金額しか受け取れず、65歳以降も生涯減額されたままですので、注意が必要です。
一方、65歳から遅らせて受給開始する繰り下げ受給の制度もあります。
繰り下げ受給は遅らせるほど受給額が増え、最高の70歳まで遅らせると65歳時の42%増しになります。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

株式会社アイ・イーシー 東京都千代田区飯田橋4-4-15
All Rights Reserved by IEC
本サイトのコンテンツの無断転載を禁止します