◆日本版401kとは?

 2001年10月から、今までとまったく違うタイプの企業年金制度が始まりました。確定拠出年金と呼ばれる新しい企業年金制度です。アメリカの401kプランという企業年金をモデルとしてつくられた制度であることから、日本版401kといわれることもあります。

 従来からある企業年金は、年金の原資を会社が運用してくれて、運用成績には関係なく退職後にもらえる年金額が約束されているというものです。たとえば、100万円の年金をもらえる条件を満たした人なら、100万円を受け取ることが約束されているのです。
 ところが、確定拠出年金の場合、原資は会社が出してくれますが、運用は自分でやらなければなりません。運用した結果できた資産がそのまま自分の年金となります。
 運用成績が好調であれば、従来の年金より多くもらえることもありますが、運用に失敗すれば逆に少なくなってしまうこともあります。つまり、100万円の年金を予定していても、120万円になることも80万円になることもあり、実際にいくらもらえるのかは、年金をもらうときになってみなければわからないということです。

 従来の企業年金は、フルコースの料理を食べるようなものです。従業員は、出てきた料理を食べるだけ(決められた年金額をもらうだけ)で何もすることがありません。これに対して、確定拠出年金は食材(年金原資)と調理場(投資環境)は企業が提供してくれますが、調理(運用)は自分でやらないと料理が食べられません。

 確定拠出年金は、従来の企業年金に比べて年金額が流動的であることや自分で投資の手間をかけなければいけない難点があります。しかし、従来の企業年金は在職期間が短いと金額が大きく減ってしまいますし、転職したら脱退です。確定拠出年金の場合は、転職しても自由に転職先に年金資産を移すことができ、短い在職期間による不利もありません。

 

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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