◆決済手段

ECの広がりと多様化に伴い、サイト運営者に代わって利用者から料金を徴収する決済代行サービスが数多く現れてきました。決済手段の選択はECを展開する企業にとって最も慎重な意思決定を要する項目の一つですが、選択のポイントとしては、導入の初期コスト、決済手数料と利益率、セキュリティ面における安心感、利用者から見た使い勝手等があります。一つのサイトで複数の決済手段を用意するケースも多く、多面的な検討が必要です。

 また決済手段の種類としては、大きく分けて、現金決済、クレジットカード決済、プリペイド型決済があります。
 @現金決済
 銀行振込は一般的ですが、手数料が高めなので小額決済には適しません。郵便振替は手数料も安くECの決済方 法としても広く使われています。また、商品受取時に代金を回収する代引は、宅配会社のサービスの向上により定 着しつつあります。さらに、コンビニエンスストアでの現金決済も時間を気にせず商品の受取と同時に決済が可能と いうメリットがあります。

 Aクレジットカード決済
 サイト上でカード番号を入力する方法と、予めインターネットの外でカード番号を登録しておき商品購入時にはその 会員番号で決済する場合等があります。クレジットカード不正利用等のトラブルが起こり課題もありますが、セキュ リティや使い勝手の面が向上することで、今後普及が進むでしょう。

 Bプリペイド型決済
 デジタルコンテンツや小額の商品を扱う際、ICカードを使用した電子マネーやプリペイドカードなどが使われていま す。

 また、iモード等携帯電話向けの有料コンテンツの配信等に関しては携帯電話のキャリアが電話料金とあわせて代金回収を行うサービスがあります。さらにはインターネット銀行の出現もECにおける決済手段として今後期待されますます多様化しています。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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