◆マーケティングミックス

マーケティング活動を進める上では、企業がコントロールできないさまざまな社会的な環境があります。例えば、文化・社会環境、会社の資源と目的、競争環境、経済環境、政治・法律環境等です。

 企業はこれらの前提を踏まえた上で、コントロールできる要素をうまく組み合わせながら売れる仕組みづくりを進めていくのです。このマーケティング活動のコントロールできる要素には、製品(Product)、価格(Price)、場所・流通(Place)、販売促進(Promotion)があり、これらの英語の頭文字をとって4Pと略されます。それぞれの要素には以下のようなものが含まれます。

@製品(Product)…どんな製品を売るのか
 品質、スタイル、サイズ、カラー、ブランド、パッケージ等

A価格(Price)…いくらで売るのか
 最終消費者に対する小売価格以外にも、卸売り価格や取引条件等、流通で発生するすべての価格

B場所・流通(Place)…どんな場で、どんな経路で売るのか
 販売エリア、店舗の立地、販売の経路、配送・物流等流通ネットワーク

C販売促進(Promotion)…より売れるようにするためにどのような市場とのコミュニケーションを行うのか
 広告、広報・パブリシティ、人的販売等の販売促進活動

 この4P以外に、人材(Person)を加え5Pと呼んだり、より細かく10以上に分ける説もあります。また、最近では、「情報・システム(Intelligence &Information System)も重要な要素といえます。
 そして、自社が標的とする対象(ターゲット)を絞り込んだ上で、目標達成するためにこれらの4Pのマーケティング要素を最適に組み合わせていく活動のことをマーケティングミックスと言います。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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