◆個人情報を保護するためには、まず何から始めればいいの?

 個人情報保護の重要性は理解しているが、何から始めればいいのかわからないという人はが多いのではないでしょうか。個人情報保護を実践するための一番簡単な方法は、個人情報を持たないことです。個人情報を持っていなければ、漏えいや紛失といった事故も起こりようがありません。
しかし、業務を実施していくために必要な個人情報もあります。したがって、持っている個人情報すべてを捨ててしまうことはできません。
 そこで、業務において使用している必要な個人情報と、特に使う目的もなく持っている個人情報との切り分けを行い、持っている必要のない個人情報については、捨てるようにします。
 そのため、個人情報保護を実践するためのはじめの一歩はとして、身の回りにどのような個人情報を持っていて、どのくらいの量があるか把握するための、個人情報の整理を行うことになりまが必要です。身の回りにある個人情報の洗い出しを行い、そこで見つかった個人情報一つ一つについて今後も持ち続ける必要があるかどうか評価を行います。評価を行った結果、今後持ち続ける必要がないと判断した個人情報については、漏えいや紛失が起こる危険性を軽減するために、捨てます。
 必要な個人情報と不要な個人情報の整理が終わった後、保管や廃棄をどのように行うかについても注意して検討する必要があります。必要とされた個人情報は、紛失を予防するためにもそのまま机の上に放置したままではいけません。不要とされた個人情報を廃棄する場合にも、盗難を予防するためにも、そのまま普通ゴミとして捨ててはいけません。
 また、個人情報の整理を行った結果を、一覧表などの形でまとめておくと、後から個人情報の所有状況を確認するために利用できるので、便利です。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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