◆なぜ急に個人情報が求められるようになったの?
皆さんの中には、「なぜ急に個人情報保護が求められるようになったのだろう?」と、疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
これは、ビジネスにおいて個人情報を使う場面が増えてきたことに関係します。たとえば、自社のサービスに関する案内をダイレクトメールで送付する、ウェブサイト上に会員限定のページを用意するといったことは、多くの企業において行われていることではないでしょうか。現代のビジネスにおいて、顧客のニーズを把握しニーズそれに合わせたビジネスを展開すること、または顧客と密接につながったサービスを展開することは、必要不可欠です。そのため、ビジネスにおいて個人情報を使う場面が、日増しに増加しています。
さらに、個人情報をより有効に活用するために、多くの企業が顧客の個人情報をコンピュータ上で処理するようになりました。皆さんの中にも、顧客からもらった名刺をデータベースに登録して管理している人は多いのではないでしょうか。また、展示会において行ったアンケートの結果をExcel表計算ソフトに入力して集計するといった作業を行ったことがある人もいるのではないでしょうか。
ウェブサイトへのユーザ登録のように、はじめから個人情報をはじめからコンピュータ上で取り扱う場合も多くあります。コンピュータ上では、紙媒体に比べて、一度に多くの件数の個人情報を取り扱うことができる上に、コピーも簡単に行えます。特に、ネットワークに接続されている環境では、取り扱っている個人情報が一瞬にして全世界に広がってしまう可能性があるため、個人情報の紛失や漏えいなどの危険性が、より高まります。そのため、コンピュータやネットワークの普及が進むにつれて、個人情報の保護が強く求められるようになってきたのです。
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