貯金と預金ってどう違うの?

銀行など金融機関の資金調達手段を預金といい、郵便局の銀行預金に当たるのが郵便貯金です。

 銀行預金は大きく要求払預金と定期性預金に大別されます。要求払預金とは預入期間に定めのないもので、さらに普通預金、当座預金、貯蓄預金などの種類に分類されます。普通預金は、わたしたちが公共料金の引落としや給料振込みに使う口座で、流動性が高い分、金利も低く設定されています。また、当座預金とは企業の日々の決済などに使われる口座です。貯蓄預金は、個人の貯蓄を目的にした預金で、公共料金の支払いができないなどの制限がある分、普通預金より若干金利が高くなっています。

 これら要求払預金に対し、定期性預金は1か月から5年以上という期間が設定されており、基本的に満期がくるまで払い戻しできない反面、金利が高く設定されている預金です。スーパー定期、大口定期、期日指定定期などの種類があります。昨今は金融機関の金利は自由化されており、流動性預金の金利は各銀行ともほぼ横並びですが、定期性預金については運用成績によって若干の差があります。また、最近はインターネットを通して取引する口座もあり、通常の預金金利の10倍というものも登場しています。

 ただし、銀行も倒産する時代です。その場合、2002年4月以降はペイオフ(17章の4参照)が実施され、1人元本1000万円までは預金保険によって保護されますが、それ以上は保護されません。

 一方、郵便局の貯金には普通預金に当たる通常貯金、定期預金にあたる定期貯金、預けてから半年以降は自由に出し入れ可能な定額貯金などの種類があります。金利は、政策的に銀行よりも高めに設定されており、しかも国が保証しているので銀行預金よりも有利といえますが、一人1000万円までと貯蓄額に限度が設定されています。


弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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