◆GIS(Global Positioning System)

GIS(Geographical Information System)は、デジタル情報化した地図の上に、さまざまな情報を表示したり解析したりするシステムのことです。利用できる情報としては、地質、気象条件等の自然的情報、土地利用、人口密度、鉄道・道路、建築物、ライフライン(電線、電話線、水道管、ガス管等)、土地所有等の社会的情報など、多岐にわたります。
現在、政府(国土庁、建設省、厚生省など)が中心になって、GISデータの標準化作業を行いながら、地図をはじめとした画像データ、統計・台帳データ等を取り込み、各種の基本情報のデータベースを順次作成しています。
GISの利用の方向としては、次のような点が挙げられます。
@政府や地方公共団体による、都市計画や土地管理、道路・上下水道管理等のデータベースとしての利用。
AGPS(Global Positioning System:人工衛星からの電波を受信することで位置を知るシステム)と連動した、カーナビゲーションシステムへの応用。
B建築・不動産業界における、施行管理、物件管理などのデータベースとしての利用。
C企業による、エリア・マーケティングのデータベースとしての利用。
エリア・マーケティングへの利用例としては、コンビニエンス・ストアの出店計画の策定において、GPSの地図、人口分布、交通動向等の情報から、商圏と顧客動向を割り出す作業などに有力です。従来の紙の地図を利用した作業に比べ、情報の把握や解析が効率よく行え、また、他のシステム(上の例では、例えば物流システム)との連動を簡単に実現できる等のメリットがあります。今後、GPSのマーケティングへの利用は、どの企業にとっても当たり前という時代が来るにちがいありません。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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