◆SFA(Sales Force Automation)

SFA(Sales Force Automation)は、営業員の活動を支援する情報システムの総称です。従来、企業等の営業活動は、営業員の個人的能力・努力に負うところが多く、システム化されにくいとされていましたが、前項で触れた、市場動向や顧客情報等のデータベースを営業員も共有し、営業のノウハウの標準化や情報アクセスの利便化によって、営業活動の生産性を上げようという技術です。
 SFAで扱う情報としては、次のような情報群が考えられます。
@マーケティング情報:市場動向の情報、マーケティング戦略情報など
A製品関係情報:製品情報、販促ツール情報など
B取引関係情報:顧客情報、取引履歴情報、商談進捗情報など
C営業員関係情報:営業活動情報、営業実績情報など
例えば、営業員個人向けには、市場動向情報や顧客情報等をまとめて整理し営業情報として提供する、顧客に提示する商品情報や顧客との対応をマニュアルにした営業活動の指針を提供する、営業活動の報告(整理と反省)を一定のフォーマットで簡潔かつ効果的に行えるシステムを提供するなどして、経験の多少にかかわらず有効な営業活動を行える環境をつくるよう図ります。また、こうした支援システムは、営業員個人向けから、営業部門全体、企業全体のシステムにすることにより、いっそう有効になるはずです。
SFAは、情報の構築については、イントラネット(構内通信網)の利用がベースになりますが、情報の引き出しについては、イントラネット利用とともに、モバイルの活用が重要な要素です。営業員が、どこにいても有効な情報が入手しそれを活用できる環境づくりこそ、このシステムのカギです。


弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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