◆プロキシ・サーバー

 プロキシ・サーバー(proxy server)は、インターネットへの接続を中継するサーバー(接続を担うハードとソフト)のことで、proxyは「代理」という意味です。LANなどの内部ネットワークとインターネットなどの外部ネットワークの間の通信データを監視し、自由に通過してよいデータは通したり、必要に応じて一時保管したりし、阻止すべきデータは通さないようにするはたらきをもっています。
 プロキシ・サーバーの利用法には、大きく次の2つがあります。
@内部ネットワークと外部ネットワークの間のアクセス制御を行うもの。インターネットなどの外部からの内部へのアクセスは阻止し、内部の許可されたユーザーだけが特定のインターネット・サービス(電子メールの送受信、ホームページの閲覧等)を利用できるように設定することにより、セキュリティー機能をもたせることができる。ファイアウォールの1つの方法である。
Aキャッシュ機能(一度アクセスしたデータを一時的に保存しておくはたらき)により、内部ネットワークと外部ネットワークとの交信の節約を行うもの。例えば、社内のA氏があるホームページにアクセスすると、プロキシ・サーバーがそのホームページを一定期間記憶しておき、次にB氏が同じホームページを閲覧するときには、インターネットに接続せず、プロキシ・サーバー上のデータを見ればよい。これにより、インターネットへのアクセス回数を減らし、通信コストの削減等の利点を得る。
 このように、内部ネットワークを保護したり、内部ネットワークと外部ネットワークの交信を制御したりする上で、プロキシ・サーバーは便利ですが、パケット・フィルタリング方式と比べて伝送能力が低く、専用のソフトウェアが必要など、負担増もあります。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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