◆XML(インターネット上の情報発信用言語)

 ホームページの記述言語として、HTML(Hyper Text Markup Language)に続いて1998年に誕生したのが、このXML(Extensible Markup Language)です。HTMLと同様に、タグ(tag:命令機能で<>ではさむ)とテキスト(文書)で構成されていますが、HTMLとちがって、XMLでは、文書の内容を直接記述することができ、タグを各ユーザーが独自に定義することができます。したがって、XMLは、SGML(Standard Generalized Markup Language:電子文書用の汎用記述言語で、テキストにフォントや文字の大きさ等の指示を加えて文書構造を表現する)をインターネット向けに適応させた言語、または、HTMLとSGMLを融合させた言語ということもできます。

 今日、ホームページの多くはHTMLで作成されていますが、HTMLには、文書の内容を記述する機能がない(Webページの表示スタイルを記述するだけであり、文書内容はブラウザを通して読むことができる)等の不便さがあります。つまり、閲覧したホームページは、読んだり画像データとしてプリントすることはできますが、例えば、データとして加工したりはできません。そこで、W3C(WWWコンソーシアム:ブラウザやサーバーの技術的標準化を進めている団体)で、HTMLに代わる言語の開発を進めていましたが、1997年に標準化作業が完成して、XMLの誕生となった訳です。

 XMLのWeb上での本格的な活用はこれからですが、Web上での利用のほか、プッシュ型ソフトの配信フォーマット(CDF)や、eコマース等でのデータ交換のフォーマットとしての利用も期待されています。また、日本で2000年12月から始まったBS(放送衛星)デジタル放送のデータ放送サービスのコンテンツは、テキスト形式のXMLが利用されています。

弊社刊「図解でわかる100シリーズ」より

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