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清水洋氏プロフィール 1973年横浜市生まれ。
一橋大学商学研究科博士課程単位取得退学(2005年) London School of Economics and
Political
Science、Ph.d(2007年)
企業の組織と戦略を歴史的に分析しています。
研究テーマは、競争とイノベーション・意図せざる結果。論文は、「産業政策と企業行動の社会的合成:石油化学工業の『利益なき繁栄』」米倉誠一郎編著『企業の発展』八千代出版、2002年など。
一橋大学イノベーション研究センター准教授。
コラム「雲外蒼天」好評連載中。 |
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●インタヴューを終えて
『20歳のときに 知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義(What I Wish I Knew When I Was 20)』の中に、 面白い実験があります。
スタンフォード大学の学生に5ドルをわたして、ビジネスをさせるというものです。
詳しくは本を読んで欲しいのですが、5ドルに惑わされる学生たちや、自由にビジネスを創れる学生など様々でとても面白いのです。
実は、これと同じエクササイズを一橋大学の1年生のゼミ (一橋は1年生からゼミがあるのです!)でやってみたのです。
その結果は現在執筆中のシーリグさんの本に書かれるそうなので、それを楽しみに待っていて欲しいのですが、日米で1つ大きな違いがあったのです。
それはリーダーシップでした。
エクササイズは、1年生の最初のゼミでやりました。高校を卒業したばっかりの学生たちです。
彼らには、「グループごとにリーダーを決めて、ビジネスをやってください!」とアナウンスしたのですが、1つのグループはそれを聞いていなかったのです。リーダー
を決めずに動きだしてしまったのです。
結果はどうでしょう? なんとそのグループは最も多くのビジネスプランを考えついたのですが、どれ一つやってみることができなかったのです。
スタンフォードでは、「リーダーを決めろ」と言わなくても、こういうことは起きなかったそうです。日本で、役割としてリーダーを決めてあげることの大切さを改めて思い知りました。
タイトなスケジュールの中でも、インタビューは刺激に満ちていました。アメリカの大学の先生らしく、どんどん話題が飛んでいきます。
本から受ける印象そのままの人だったのですが、なにより、とにかく自分で話しているのを楽しんでいるのがとても印象的でした。
彼女は、必ずしも自分の専門ではない本を書くことはチャレンジだったといいます。でも、チャレンジって、すごく楽しいのですね。
次のシーリグさんの本がとても楽しみです。 |