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新しい時代に求められる働き方や能力を見つける「未来への旅」 |
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新しい時代に求められる働き方や能力を見つける「未来への旅」
私たちは新しい段階に来ています。否応なしにグローバル化とテクノロジーの進化が襲い掛かる時代の中、次世代のビジネスマンには、これからどのように生きるかの選択が迫られていると言えるでしょう。なにせ全く新しい時代ですから、決まった答えはありません。それは自分で見つけるしかないのです。「大変だ…」と思うでしょうか? それとも「ワクワクする!」と思いますか? 本講座は、言わばその答えを見つける「未来への旅」です。これから「ネクストジェネレーション」がどのような未来を迎え、どのような働き方や能力が求められるのかを、今まで未来を作ってきた様々な人や作品、事例を素材に学んでいきます。
そんなワクワクする旅に、一緒に出掛けませんか? |
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「2015年10月21日」
この日付に見覚えがありますか? ある人は、かなりの映画好きとお見受けします。この日付は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で、主人公のマーティがタイムトラベルした未来の世界の日付です。
あの映画が作られたのが1989年ですから、当時から26年後の世界(劇中では1985年からの未来)を想像し、描いたものでした。そんな世界がすでに過去のものになりつつあるのです。
―余談ですが、もしまだこの映画を観たことのない人がいたら、今すぐレンタルショップへ行き、3部作を借りて一気に見ることを強くオススメします。映画の面白さはさることながら、“日本がイノベーティブだった時代があった”ということを実感できます。というのも、この映画では当時画期的だった工業製品が小道具として登場するのですが、それがことごとく日本製なのです。ソニーのウォークマン、ビクターのビデオカメラ、トヨタのSUV、などなど、数々の製品が、「今最も熱いイノベーティブなもの」として取り上げられています。そんな時代が、日本にもあったのです。この点については、これから後に詳しく考えてみることにしましょう―
さて、話がそれました。もとの「未来の日付」の話に戻りましょう。
「未来を想像して作った話が過去になってしまった」。この事実には、色々な示唆が含まれています。まず、25年くらいの未来になると、どんなに素晴らしいクリエイターでも正確に想像することはできないということです。
映画で描かれている世界は、現在とはだいぶ異なった世界でした。映画の2015年では、車は空を飛び、生ゴミから原子力エネルギーを取り出すことができます。しかし私たちの世界では、今もまだ車は地面を走っていますし、原子力をコントロールすることもできていません。しかしその一方で、映画には存在していないインターネットやスマートフォンがあり、世界中の人とモノと情報が自由に行き来しています。
映画を作る人たちは、想像することを生なりわい業にしている、言ってみれば想像のプロです。
そんな人たちでも全然違う世界を描いてしまうのですから、いかに未来を予測するのが難しいかがわかります。
でも、はたしてそれは悲しいことなのでしょうか? 未来のことが全て予定通りだとしたらどうでしょうか。未来がカレンダーや時刻表のようにカッチリ決められていて、その通りにひたすら実行するのが人生だとしたら、それはかなり辛いことなのではないでしょうか。
むしろ、未来はわからないからこそ楽しいし、作ることができるからワクワクする。これが「日付」の件から得られる、もう一つの示唆であり、この講座を通じてみなさんと共有したい価値観です。
今、これを読み始めたみなさんは、きっと生まれてから二十数年経っていることでしょう。物事の理解や判断ができはじめるのが8歳くらいからでしょうか。そんな15年前くらい前の自分にだれかが、「15年後は一人ひとりがみんな手のひらサイズのコンピュータを持っていて、世界中どこからでも一人ひとりがテレビみたいに生中継できるし、どんなものでもその手のひらサイズのコンピュータで、本でもテレビでも何でも買い物することができて、しかも次の日には届いてるんだよ」なんてことを言ったら、どう思うでしょう。とても信じられないと思ったことでしょう。でもそんな未来の世界が、現在の私たちが生きている世界なのです。
そんな未来を作ったのが誰かと言うと、たとえばアップルのスティーブ・ジョブズやグーグルのセルゲイ・ブリンとラリー・ページ、アマゾンのジェフ・ベゾスといった、いわゆるイノベーターと言われた人たちです。
そういったイノベーターが作った未来に乗っかるのも、悪くはないことです。それなりに楽しくて快適な生活を送ることができるでしょう。
でも、もし自分が望む未来を自分で作ることができるとしたら、もっと楽しいのではないでしょうか。今の世界に100%満足している、なんてことはないはずですし、まだまだ世界は未完成品です。
ここまで読んできた人の中には、そんなのはごく一部の天才だからできたことだ、と思う人もいるかもしれません。
確かにイノベーターの多くは天才です。でも、彼らはたった一人で作り上げたわけではありません。周りの仲間に助けられ、またお客さんたちに支えられながら、自分たちの未来を作り上げていったのでした。一人では難しいことでも、集団になればできることは、たくさんあります。あなたにはきっと仲間がいるはずです。未来を一緒に作り上げていくための仲間たちが。
そんな人たちを、この講座では「ネクストジェネレーション」と呼びます。その名の通り、次世代を担う人たちです。
何より、あなた方は若い! ジョブズもベゾスも、最初はちっぽけな会社から小さな一歩を踏み出したものでした。未来を作り上げるという夢を見て、あなたたちくらいの若かりし頃に、仲間たちとともにスタートしたのです。
さて、前置きはこのくらいにしておきましょう。いよいよ講座のはじまりです。この講座を学んだ先にはどんな未来が待っているでしょうか? 私も楽しみです。一緒に発見していきましょう! |
〜本講座「はじめに」より〜 |
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「未来の作り方」が書かれたテキストです |
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本講座のテキストでは、様々な人や作品を素材として取り上げ、未来の働き方や求められる能力について考えていきます。その素材は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に始まり、スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、グーグル、IDEOといったイノベーター、ユリウス・カエサル、リチャード・ブランソンのような歴史的なリーダー、さらには手塚治虫、宮沢賢治、ビートルズ、マイルス・デイヴィスなどのクリエイターに至るまで、多岐に渡ります。共通点は、「未来を作ってきた」ということ。そしてこれからは、あなた方「ネクストジェネレーション」がその役割を担う番です。ワクワクするような「未来づくり」に、あなたも加わりませんか? |
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未来の世界について考える |
第1章: ネクストジェネレーションの「未来」をのぞいてみよう
未来に、人間がする仕事はどれだけ残されているか/あなたが、「機械の代わり」にならない方法とは/未来は、どんな人間に開かれているのか/未来の世界はどうなっているのか/未来において、売れるものと売れないものを分ける「あること」とは/他
第2章:未来の世界の働き方――「創造的活動」とはなにか
生み出すか、与えられるか、それとも…?/生み出すか、増幅するか |
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未来の働き方について考える |
第1章:クリエイティブ・スキル(生み出す力)
発見力―新しいものを生み出す人がやっていることとは/発想力―ゼロから生み出すか、誰かの助けを借りるか/構想力―なぜ人は、未来への構想を誤ってしまうのか
第2章:アンプリファイ・スキル(増幅する力)
組織管理力―リーダーシップは誰が発揮するべきか/働きかけ力・行動力―人を動かすことと自分で動くことは、どちらが重要か/専門的知識・能力―あなたは何オタク?
第3章:マインド(精神性)
イノベーション・マインド―世紀の大発明でなくてもいい/チャレンジ精神―「冒険」と「PDCA」の深い関係/柔軟性―変なやつを仲間に加えると、どうなるか/他 |
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「自己発見テスト Pazz」で見つける、働き方のヒント |
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本講座は、「自己発見テスト Pazz」にトライし、自分の「今」を見ることからスタート、講師はその結果を見て、あなたに合ったオリジナル課題を出題します。
学習体験そのものが、働き方のヒントにつながる“発見型”通信教育講座です。 |
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教材構成 |
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テキスト2冊、ワークブック1冊、提出課題3回、
自己発見テスト1回 |
学習要件 |
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インターネットにつなげる環境(スマートフォン可) |
著者 |
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Next phase Project
次世代の働き方や組織のあり方を研究するプロジェクト。日本人はこれからどのような未来を迎え、その中でどのように生き、働いていけば良いのかを、さまざまな角度から見つめながら、思考実験をおこなっている。 |
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