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第2回:メールを出してみよう!
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▲写真はルームメイトのガブリエルです。
同じ大学院で勉強する数学者です。 10月13日に開催されたシカゴマラソンを3時間59分で完走しました。 女子では、ラドクリフが女子の世界新を出し、日本の渋井選手は3位に男子では、高岡選手が日本新で、3位に入りました。
街をあげて応援し、とても盛り上がっていました。 来年は僕もエントリーします!
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半そでに短パン。9月が新学期のスタートです。アメリカへの留学を考えたらやることは満載です。大学を選んだり、推薦状を書いてもらったり、TOEFLやGRE(もしくはGMMATなど)を受けたり。Statement
of Purpose(研究計画書)も書かなければいけません。ただ、もう11月です。多くの大学の締め切りは1月です。来年の9月入学を目指している方は、今からできることは限られています。今回はそんな限られた時間の中でもとても大切だと思われる「大学の先生へのメール」についてです。
留学を考えたら、まずは大学選びです。プログラム、立地、学費、知名度など基準はいろいろありますが、最も重要なものの1つに先生があります。先生の良し悪しはその後の留学生活を決定づけます。大学選びは良い先生を探すことからです。
もしも、すでに受ける大学、あるいは希望の先生も見つかっているなら、その先生にぜひメールを送ってみてください。自分は何をやっているのか、なぜ留学したいのか、どういうリサーチをしてみたいのかなどについて書いて、意見を求めるのが良いと思います。メールをすぐに返してくれる先生と、いつまでたっても返事を返してくれない先生がいます。すぐに返事をくれない先生はパスです。面倒見の良い先生、生徒に対してサポーティブな先生はだいたいすぐに返事をくれるはずです。研究の内容やその業績も大切ですが、先生の“人柄”は重要です。Ph.Dコースはもちろん、学部、あるいはMBAのようなマスターコースの場合でも先生の重要性は変わりません。もしも、受ける大学は決まったけれども、先生については良く分からないという場合には、今すぐに、メールを送りましょう。
まだ、受ける大学や「これは!」と思う先生が見つかっていないならば、見つけましょう! ひとまず、良さそうな大学のホームページに行ってみてFacultyのページを見てみます。あるいは良さそうな学術雑誌やその編集者などを見てみます。そして、「これは!」と思いそうな先生が見つかったら、本や論文を読んで見ましょう。そうすれば、だいたい何をやっている人なのかが分かります。そして、やっぱりメールを書いてみてください。
「メールなんて書いたら迷惑じゃない?」と思われるかもしれません。が、受け入れる大学、先生側にとっても、学生が大学や先生たちを理解した上で入学するのを望んでいます。少なくとも自分のアドバイザーはそう言っています。留学は大きな意思決定です。ひとまず、メールを送ってみましょう。相手のことを知らないでそんな大きな意思決定をするのは、まったく知らない人と結婚するようなものです。
ただ、2つ注意事項です。まず、礼儀正しく。また、合格率や手続き上のことなどを聞くのも逆効果です。「そんなことは私に聞くな」ということになります。変なことを書くとすぐにばれます。論文や本にはざっと目を通してからメールしましょう。次に、先生同士のネットワークというのもかなりあります。あまりに多くの人にメールを出していると、「え?私のところにも同じメールがきている」ということになりかねません。先生にメールを出してみるのは、かなり効果ありです。アプリケーションを出す前に、ぜひともメールを出してみてください。合格する可能性が大きく違ってきますし、なにより、留学生活を有益なものにするための第一歩です。メールをだして、半そでに短パンで虎穴に乗り込みましょう。来月は留学という虎の穴にはどんな虎の子がいそうなのかについです。
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