第12回:シカゴの住宅事情
シカゴは秋の風が吹きはじめています。爽やかでなかなか良いですよ。これから寒い冬がやってくるのですが。今月は、シカゴの住宅事情について書きたいと思います。留学生はどのようなところに住んでいるのでしょうか。
留学生の多くは、1年目は寮に入ります。僕も1年目は寮生活でした。寮は学部生用と大学院生用に分けられています。学部生用は2〜4人用の部屋で、ビルの1階に食堂がついています。大学院生用の寮は家族で住むための2DKや、わりと広い1DK、そして独身用の2人用の部屋などがあります。家具付き、家具なしが選べました。食事は部屋にあるキッチンで食事を作ります。僕は独身用の2人用の部屋にいました。家賃は家具付きの部屋で1ヵ月580ドルぐらいだったと思います。2人用といってもそれぞれの部屋は分かれていて、キッチンとシャワーを共用するというものでした。最初のルームメイトは台湾からの留学生で、2人目はアメリカ人で医学部の学生でした。
寮は、家具付きなので最初に家具を買うということがなくて便利、電話や電気会社などと契約する手間も省ける、大学から近い、友達が住んでいるので楽しい、寮の中は安全などといった良い点があります。ただ、部屋がそれほど広くないということが気になっていました。4歩直進すると方向を転換しないといけないほどの広さでした。同じぐらいの値段でもっと広いところに引っ越せることが分かったので、引越しを決めました。
引っ越すときには、1人で住もうかとも考えていました。けれども、ガブリエルがルームメイトを探していたこともあって、彼と一緒に部屋を探すことにしました。部屋を探すのは、雑誌を見たり、不動産屋に行ったりしましたが、一番有効だったのが、Apartment
for Rentの看板でした。住むのに良さそうな場所に実際に行ってみると、「Apartment For Rent!」という看板が結構出ているのです。そこに書いてある電話番号に電話する方法が、住む場所を大学近くと決めいていた僕らにとっては一番有効な方法でした。
何件か見た後、エバンストンに2ベットルームの部屋を借りることにしました。家賃はガス代、暖房代込みで1ヵ月1000ドル(シカゴはとても寒いので、暖房代が家賃に含まれているアパートがほとんどなのです)。2人で割るので1人500ドルです。ベットルームが2つ、キッチン、20畳ほどのわりと広いダイニングとリビング。そして、トイレが2つと浴室という感じでした。エバンストンはシカゴ郊外の高級住宅地ということもあり、一般的に家賃は高めです。1000ドルはなかなか良いのを見つけたほうでした。
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