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創考喜楽

幸せになるための思考を身に付けよう

KNOW-HOW

「幸せ」という概念を軸に発想や思考を切り替えていくことで、新しい道が開けていきます。

 

 

最終回となる今回は、幸せを手に入れるために重要な考え方を、3点ほど紹介します。

自分の考え方や普段の習慣をどのようにしていくと幸福感が高まるのか、考えてみましょう。

 

 

1.「画一的」から脱け出す

 

 

 

 

 

 

 

発展と成長こそが「善」だった成長社会では、自動車、家電、衣料、住宅、さまざまなサービスの開発は、便利さ、快適さ、安心・安全といった基本的な欲求を満たすことに重点が置かれてきました。その結果、あらゆるものから個性がなくなり、画一化されてしまっています。それはものだけでなく、人に対しても同様で、人と違うことをやる人は評価されにくい社会の風潮がありました。

 

 

画一的から脱け出すには、「量」の追求をやめることです。量の拡大を求めていくと、どうしても「同質化」、「画一化」にはまっていき、ものからも、人からも個性が失われていきます。そうすると、ものやサービスに対しては、「価格」でしか判断できなくなり、同質のものであれば、当然、資本力のある大企業のほうがコストを安く抑えることができるので、大が小を駆逐する構図はより鮮明になっていきます。そして、国内では勝てていた大企業も、さらに大きな世界規模の企業が出てきたら、負けてしまうわけです。人に対しては「同質」であることに価値観が偏り、「異質」であることを排除しようとしてしまいます。

 

 

しかし、画一的から脱け出すということは、ビジネスの現場で求められている「イノベーション」を起こすことと同義です。そして、イノベーションのための重要な要素は、それを生み出す「人」です。個人としてできることは、人と人とのつながりを社内だけでなく、社外にも求めてみるなど、同質から脱け出すことです。すると、さまざまな個性的な能力や価値観による「集合知」が生まれます。

 

 

イノベーションを実現する鍵は、「幸せの四つの因子」にもある「ポジティブ思考」であることです。「やればできる」、「なんとかなる」と、自分たちの可能性を本気で信じることで、画一的から脱け出し、イノベーションを起こすことができるのです。 

 

 

 

2.大きな視点から仕事や人生を考える

 

 

 

 

 

 

 

組織で働いていると特に、「自分らしくある」ことの難しさを感じている人は多いと思います。同質化を求められる組織で生き抜くためには、個性ほど厄介なものはありません。実際、「出る杭は打たれる」というように、個性が光る、目立つ人ほど逆風にさらされることはよくあります。

 

 

しかし、もう少し広い視野で深く考えてみてください。出る杭が打たれるのは、協調性や周囲への感謝、つながりが欠けていたからです。一人だけ突出するのではなく、周囲の人たちもそれぞれ「自分らしさ」を発揮できていれば、組織全体がパワーアップします。

 

 

そして、自分自身の人生についても俯瞰してみます。仕事の充実感と人生の充実感を両方得るために、現在の自分の立ち位置を確認し、もしも偏っていたら、自分らしい生き方を軸に、バランスを取り直してみてください。今いる時間や場所は、長い人生のほんの一場面に過ぎません。10 年後、20 年後の自分はどうなっていたいのか、どんな人とつながり、どんな生き方をしていきたいのかという、自分軸を見つけてください。

 

 

 

3.幸せの4つの因子で「協創」を目指す

 

 

 

 

 

 

 

 

現代は、明治維新に匹敵する激変期だと言われています。従来の産業構造を転換し、様々な分野の人たちが力を合わせて問題を解決しなければならない時代です。
その解決策として、ビジネスの現場だけでなく、町づくりでも注目されているのが「協創」という考え方が挙げられます。協創とは、文字通り、「協力」して「創造する」という意味の造語で、既成の枠組みを越えて、様々な分野の人の能力や知見がつながり、新たな価値を創造していくという概念です。

 

 

この協創の概念と、これまで解説してきた「幸せの四つの因子」(「つながりと感謝」、「前向きと楽観」、「独立とマイペース」、「自己実現と成長」)は密接な関係にあります。協創は、単に多様な人や組織を集めただけでは実現しません。一つの目標に向けて、一人ひとり異質な能力が集まり、そこから新たな価値が生まれます。「幸せの四つの因子」は、一人ひとりの個性、異質性が発揮され、人と人とがつながることで幸福感が得られることを示しています。

 

 

つまり、協創を目指すことは、「幸せの四つの因子」を伸ばし、幸福を目指していくことと同じです。協創の「創造」は、「自己実現と成長」につながり、「協力」は、「つながりと感謝」につながります。そして、協創を目指すときに重視されるのはポジティブ(前向きと楽観)であることと、人の目を気にせずに自分のペースで生きていけること(独立とマイペース)です。

言い換えると、「幸せの四つの因子」を伸ばしていくことで、閉塞的な状況を打ち破る「協創」を実現していくことにつながるということです。

 

 

現代は、インターネットを始めとする情報技術の発達によって、分断された人とのつながりが新たなかたちで再構築しやすくなっています。ビジネスでも町づくりでも、あるいは幸せな家庭をつくるということでも、「人とともに幸せを目指す」、「人とともに創り出す」という価値観が、さまざまな課題を解決し、幸福感を高めていくはずです。

 

 

 

最後に

 

 

全12回の連載では、幸せとはなにか、そして幸せになるためにはどうすればよいのかという知識と方法論について学んできました。自分にとっての豊かさ、幸せな人生とはどのようなものなのか、少しずつ見えてきたのではないでしょうか?

 

幸せのかたちに答えはありません。自分がこうなりたいという明確なかたちが見えたら、それに向かって着実に歩んでいけばいいわけです。それがまだ見つからない・わからないという人は、自分自身が何を幸せと感じるのかに気づき、感じていくことが、幸せを手に入れる大きな一歩になっていくのだと思います。

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