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創考喜楽

「なんとかなる!」精神で幸せに生きよう

KNOW-HOW

第5回では、幸福感が高い人の特徴である「幸せの四つの因子」、

1.「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
2.「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
3.「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)
4.「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)

を紹介しました。

 

今回と次回は、「前向きと楽観」の「なんとかなる!」因子を紹介します。この因子を高めるためには何をすればよいか、どのようにすれば実践できるのかについて、理解を深めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)を高め、幸福感を向上させるために必要なこと

 

考え方の悪いクセを直すこと

 

外交的か内向的か、あるいは楽観的か悲観的か、大らかか神経質か、といった人間の気質は遺伝することがわかっています。さらに、最近、「幸福物質」と呼ばれ、精神安定に寄与する脳内物質「セロトニン」の伝達をつかさどる遺伝子の型によって幸福度が異なるという研究が多く行われています。つまり、幸福感を得やすいかどうかは、先天的に決まっているというわけです。
どうにも身も蓋もない話ですが、では、先天的に内向的でネガティブな気質の人は幸せにはなれないのかというと、そうではありません。

人の気質は、後天的に変えられる要素があり、経験を重ねることによっていくらでも変えられます。特に、悲観的やネガティブに考えてしまうのは、クセのようなものがあります。自分にそのクセがあるのなら、それを自覚して直せばよいのです。

 

 

 

  • 実践するために

 

 

まずは、あなたの思考のクセを確認してみましょう。

 

あなたが普段、「つい言ってしまっているネガティブな言葉」と「つい行ってしまうネガティブな行動」を思い出してみてください。また、その言葉は、どのようなときに使っているのか、その場面も一緒に思い出してみてください。

 

 

 

ネガティブな言葉や行動は、振り返ってみると意外とあったのではないでしょうか。一見、ネガティブには取れない「~すべきだった」や「やってみます」といった表現もNG です。
「すべきだった」というのは批判的な言葉ですし、「やってみます」は自信のなさを表してしまっているので、本質的にネガティブと言えるわけです。

 

 

では、次に、以下のことを考えてみましょう。

 

ネガティブな思考や言葉を発していても、これを転換すればいいわけです。さきほど思い浮かべたネガティブな言葉をポジティブな言葉に転換してみてください。

 

 

いかがですか? このようにポジティブに切り替えてみると、なんとなくでも幸せ感が増していませんか? 物事のとらえ方や考え方の視点を、無理にでも変えざるを得ないということを体感できたのではないかと思います。これを繰り返すことで習慣にしていくのです。

 

 

ポジティブな会話法を身に付けること

 

ポジティブな自分に変えていくときに、最も大切なことは「会話」です。自分が繰り出す言葉がポジティブだと、心の内も変わってきます。次の例で考えていきましょう。
 

 

上司が部下のミスを指摘するときの発言として……

「□□の件だけど、ダメじゃないか。もっと◯◯にしてくれないと」

 

よくある会話ですが、これでは部下の気持ちは落ち込みます。「ダメだ」という言葉に気持ちが萎縮し、チャレンジする意欲が失せるかもしれません。次の展開につながらない指摘の仕方です。では、これをポジティブな言い方に転換してみましょう。

 

 

 

「□□件だけど、△△については良かった。ありがとう。
しかし、もっと◯◯にしてくれないか」

 

最初のときより、ソフトです。まず良い点を言ってから、悪い点も指摘しているので、言われたほうはやる気が半分くらい出て、半分は落ち込みます。「しかし」と言われてしまうと、やはりダメな部分があったのかと確認するからです。
では、さらにポジティブな言い方に転換してみましょう。

 

 

 

「□□の件だけど、△△の点は良かった。すばらしいね。さらに、◯◯にすると、もっといいんじゃないか」

 

まず良い点を指摘して、その後、ミスをした悪い点も指摘しますが、それはネガティブな言葉ではなく、ポジティブに助言します。これなら部下も、「そうですね。すぐに◯◯をやってみます」と元気に答えそうではありませんか? ポイントは、「さらに」と続けることです。「しかし」や「ただし」だと否定になってしまい、その部分の印象を強く相手に与えてしまいます。

 

自分の中にポジティブな考え方を取り入れるためには、まず日頃の自分の発言内容をよく分析してみることです。そして、否定語がどこかに含まれていたら、とことん排除してみましょう。人は、前向きで明るい人に惹かれていくものです。その印象に感化されて、言われたほうも前向きな気持ちが高まっていくのです。

 

 

 

もう一つ、ポジティブに自分を変えたいときに、心がけたいのが、「謙遜」をしすぎて自らを否定してしまうネガティブ表現です。
たとえば、「あなたの夢は何ですか?」と聞くと、「私には無理かもしれませんが、◯◯をやってみたいんです」と答える人がいます。謙遜だけでなく、照れ隠しもあるのかもしれません。

しかし、できるかどうか自信のない人を、助けたいと思う人はどのくらいいるでしょうか。特に、ビジネスの現場では、できないかもしれないと自信のなさそうな人よりも、「◯◯をしたい。私にはできます」という人のほうが、信頼して任せたくなります。

言葉というのは、とても重要です。それは「できないかもしれないけれど」というネガティブな言葉を、あなた自身の脳も聞いているからです。脳は、聞いた内容を理解し、記憶に定着しようとします。「できないかも」の言葉によって、「自分はできないんだ」ということが、頭の中に刷り込まれていってしまいます。脳が自然に幸福を目指すように仕向けるには、言葉について意識的にコントロールすることが大切です。前向きな言葉を意識的に選んでいるうちに、それが習慣になり、そのうち意識しなくても思考がポジティブになり、出てくる言葉も前向きなものになっていきます。
 

 

 

まとめ

「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)を向上させるには、

 

  1. 悪いクセを直すこと
  2. ポジティブな会話法を身に付けること

 

が大切です。

次回は引き続き、「なんとかなる!」因子を高めるための方法を紹介します。

 

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