教育業界の常識にQuestionを投げかけるメディア

創考喜楽

幸福感を高めるための
ポジティブ・ワークショップ

KNOW-HOW

はじめに

 

世間では様々な研究がなされていますが、その中に「幸福学」という学問があることをご存知ですか? 「幸福学」とは、平たく言えば、「幸福とは何なのか」、「人は、どうしたら幸せになれるのか」を追究する学問です。

 

 

幸福については、これまで主に心理学や哲学の領域で研究されていましたが、最近では、認知科学、ポジティブ心理学、ウェル・ビーイング(社会福祉の立場から幸福を考える取り組み)、医学、経済学などの各分野やそれを統合して、人が幸せだと感じるメカニズムを学術的な成果を基に分析していこうという、新たな「幸福学」研究が始まっています。

 
 
 

人間のからだで幸せを感じているのは、「脳」です。幸せを感じるためには、思考や感情、運動機能など、人間のあらゆる活動をコントロールしている脳が幸せだと感じることをすればいいわけです。脳が幸せだと感じる基本的なメカニズムが解明できれば、具体的にどう考え、どう行動すればいいのかがわかってきます。

 

 

「幸福に生きる」とはどういうことなのかという根本的なところから、認知科学や心理学の助けを得ながら、科学的に明らかにすることで、あえて意識して考えたり、無理に行動したりしなくても、自然と脳が幸せを目指す法則を追究しました。

 

 

 

私自身、半世紀も生きているといろいろなことがありました。子供の頃のいじめ。けんか。嫌がらせ。孤独。挫折。失恋。病気。わかってもらえないことの悩み。うらぎり。自信喪失。不条理な事故。人間関係の悩み。そして、大切な人との永遠の別れ。なんて人生は不幸に満ちているのか。進むべき方向を見失っていたこともありました。
 

しかし、いまは幸せです。長い時間をかけて、幸せになる法則を見つけ、自分のものにしてきたからです。この連載を通して、ぜひ皆さんにも「幸せになる四つの因子」を知っていただき、幸せになる仕組みを体得して、幸福に満ちた人生を送ってください。そう願ってやみません。

 

 

筆者

前野 隆司

 

 

1984 年東京工業大学工学部機械工学科卒業、1986 年東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、同年キヤノン株式会社入社、1993 年博士(工学)学位取得。

 

(東京工業大学)、1995 年慶應義塾大学理工学部専任講師、同助教授、同教授を経て2008 年よりSDM 研究科教授。2011 年4 月よりSDM 研究科委員長。この間、1990 年~ 1992 年カリフォルニア大学バークレー校Visiting Industrial Fellow、2001 年ハーバード大学Visiting Professor。

 

 

連載一覧

Copyright (C) IEC. All Rights Reserved.