いいがかりとしか言いようのない意見しかでてこないときもしばしばです。こういったトレーニングをさせられる結果、より社会に不適合になる可能性があります。長くいればいるほど、そこから抜け出て社会に復帰するのが難しくなります。入るよりも、出るほうがずっと大変です。この点では、ヤクザに良く似ています。
修士課程のうちに抜け出れば、良いですが博士課程にまでいってしまうと自体は深刻です。博士課程に進学した上で、いくつかの幸運が重なると、博士号がもらえるかもしれません。ただし、博士号をもらえたとしても、特に何の役に立つわけでもありません。弁護士や会計士のように、「博士号」をもっていないとできない排他的な業務があるわけでも、もっているとガソリンがやすくなったり、マイレージのポイントが倍になったりすることも今のところありません。
大学院に行くと、それ相応に年をとります。入院生活がながくなり、博士課程にまで行ってしまうとかなりの年をとります。たいした収入もありません。婚期も遅くなります。大学院の時に結婚すると、妻に一生頭があがらなくなります。社会人できちんとした収入がある中で結婚したとしても、妻にさからえる夫がどれだけいるかは疑問ですが。
こんな大学院ですが、いったん入ってしまうと結構楽しいのです。中学校や高校の教科書の脚注に小さく出ているほどのことについて、延々とわけの分からないことを議論するのです。しかも、だいたい結論は出ません。最終的な結論は出ないのですが、些細なことでも様々な角度から考えてみる、しかもみんなで考えてみる。
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