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各界の一言居士のみなさんに、日本を、企業を、そして我々ビジネスマンを“よく”するために、
“最近アタマにきていること”を、リレーで綴っていただくコーナーです。 |
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◇第12回のゲストはジグノシステムジャパン株式会社
代表取締役社長 飯田 桂子(いいだ けいこ) さん
http://www.gignosystem.com/
(略歴)
(昭和38年9月19日生)
昭和62年 3 月 慶応義塾大学法学部政治学科卒
昭和62年 4 月 コスモ石油鞄社
平成 5 年 5 月 潟gーメン産業機械部
平成 9 年 6 月 ジグノシステムジャパン入社
平成10年 4 月 ジグノシステムジャパン社長に就任(現任) |
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最近、一部の男性陣からブーイングを受けている。
一体全体私が何をしたかといえば、彼らの妻達を「そそのかした」疑いをかけられている。
何を「そそのかした」のかといえば、子育てもひと段落した妻達の社会復帰である。私の同級生の女性達は30代も終盤に近づき、子供も小学校高学年位になり、そろそろ仕事を再開してみたいと思うママ達も増えてくる世代。そんな時、どうもとりあえず私に話を聞いてみようと学生時代の友人などから連絡を受けることが最近多くなった。それに対し、私の周囲の働く女性の仕事やライフスタイルなどをわかる範囲で説明したり、いくつか質問に答えたりしている。私個人としては専業主婦未経験につき比較論はできないし、基本的には各自の状況と価値観次第であるので、特に是非仕事を再開すべきなんて薦めたりすることもなく、それより久しぶりの電話にお互いの状況報告を長電話したりする。
久しぶりに旧友との話が盛り上がれば元気も出るわけで、中には張り切って仕事を再開した友人もおり、さらにその中には自分で会社を設立して頑張っている人もいる。
思えば彼女達の大半は容姿端麗、頭脳明晰でおまけに性格も申し分ないような、同性から見ても素晴らしい女性たちで、子育てという偉大な経験もし、仕事をするにしてもたくさんの可能性があると思う。
しかしここで世代が分かれるわけだが、どうも40代に差しかかろうとするわが同期世代は結構抵抗が激しい。一方で「パラサイト主婦」なる言葉が出るように、20代の男性陣は逆に働く妻の歓迎割合が高いようである。
この違いはどうしてでるのか、と考えて見ると、原因のひとつが扶養控除ないし会社が支給する扶養家族手当にあるように思う。つまり、過去10数年に渡り扶養控除と手当の恩恵を享受してきた諸氏は、妻が働くことにより「自分の年収が減少する」ような気になるらしい。
私は特段フェミニストではないが、現代社会を生きる一個人としても、会社を経営する者としても、女性陣には是非働いていただきたい。今後の益々の高齢化社会を考えると、働ける世代の約半分は女性であるわけで、残りの半分の男性のみでそれ以外の人口を養うのはどう考えても厳しい。ましてやもしかして(いや確実に)私はその男性陣同様働いて残りを養う立場にあるらしいとなれば、これはもう、是非とも一人でも多くの女性にも養う側に参加いただいて、責任をシェアしたい。
ということで時代の変遷に伴い、女性の社会進出の足止めとなるような税制や各種手当は是正されるべきであるが、実は今回のテーマの「怒り」はもうひとつ別なところにもある。
女性にも働いていただかないと将来・・・と言いかけると、「日本の将来なんてどうでもいいから、自分は歳とったら引退して海外にでも移住しようかな」なんて答える人が案外多いのだ。
海外移住はともかく、だからといって日本の将来はどうでも良いはずがあるわけなく、また将来を考える上で高齢化社会対策は避けて通れない。
ということで世の女性達の社会復帰が増えるよう、私のできる役割として、少なくとも楽しそうに仕事をしている・・・つもりなのだが、まだまだかな。
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