また、日本にいるとなかなか入ってこない“ニホンジン”のイメージもあります。
相変わらず、日本人は世界で最も野蛮な人種だというイメージがあります。日本に入ってくる時には見事に訳出されていないことが多いですが、映画やテレビでもそれを示唆するセリフは今でも少なくありません。日本でもヒットした「ブリジットジョーンズの日記」でもそんな場面がありました。日本人の定義として、「お腹がすいた時に、自分の子どもを殺す人種」なんて言われたりもします。冗談半分、本気半分です。
最近、このような伝統的な日本のイメージに加えて、3つぐらいの新しい流れがあるようです。一つ目は、マンガです。日本のアニメは大きな人気を得ています。ドラゴンボールやキャプテン翼がテレビでやっていたりします。宮崎駿はこちらでも人気です。ただ、もっとコアなのは、海外にいる日本のアニメ・オタクたちです。大友克弘のAKIRAが火付け役の一つでしょう。日本人でもあまり知らないような日本のサブカル・マンガを読んでいるのです。海外の大学のジャパン・クラブの多くは日本のアニメ好きの集うクラブだったりするのです。ロンドンの日本の書店で、日本人以外からの注文が最も多いのがマンガだそうです。北野武や宮崎駿の映画も人気はありますが、マグニチュードとしてはマンガのほうが強力です。「萌え」な同人誌がロンドンにまで来ているのです。世界のサブカルチャーの発信源です。
2つ目のイメージはファッションです。この前、ラジオを聴いていたら、「トウキョウは、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ロンドンに並ぶファッションの中心地!」なんて言っていてビックリしました。銀座や青山に並ぶ高級ブランドのニュースだったわけですが、日本=オシャレ!というイメージはできつつあるようです。オシャレな和食のレストランでのデートはアメリカでもイギリスでも大人気です。日本語のタトゥーを入れるのも流行っています。わけの分からない日本語のタトゥーは良く見かけます。日本で言えば浜崎あゆみといった感じのアイドルのクリスティーナ・アギレラの結婚式のパーティーは“ニホン”風で行われました。ジャパニーズ・スタイルはクール!!なのです。
|